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「おやつと交換して!」とおもちゃを差し出す犬 行動からわかる心理を獣医師が解説!

一体どのような状況なのか、飼い主さんに当時の話を聞きました。
「これは、おやつと交換してほしいサインです。朝、そこらへんに転がってる自分用のボールをくわえて、目の前にやってきました。
もともとは、いじってほしくない人の物をくわえてたときに声をかけておやつと交換していたのですが、逆に『これはおやつと換えてもらえるんだ』と学習したようで、靴下や人用のおもちゃなど見つけては持ってくるようになりました。だんだん範囲が広がって、自分のおもちゃも持ってくるようになったんです」

「物々交換」のやり方が進化…?

賢さがうかがえるてんくんの行動ですが、さらに進化を見せているといいます。
「イタズラアピールできそうな物が何も見つからなかったら、最終的に可愛い顔で目の前に座って『何もなかったけどおやつください!』って来るんです。もう最高に可愛いです」
【獣医師解説】「おやつと交換して!」とおもちゃを差し出す犬の心理

犬のこの行動からは、どのようなことが読み取れるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。
「飼い主さんがおっしゃるように、てんくんは『飼い主さんがいじってほしくない物=人が反応する物』をくわえるとおやつがもらえるということを学習したのかなと、私も思いました。
変化していく行動も、すべての目的がより注意をひいておやつをもらえるように動いているように見えますね。
このような行動を見せる犬は、てんくんのように学習のスピードが早い賢いコであるという特徴が挙げられると思います。
また、散歩でもおやつでもいいのですが、どんなときでも思わず興奮してしまうような大好きなものがあるコは、目的の達成のためにこういった行動を見せやすい傾向があるかもしれないですね」
写真提供・取材協力/@sh_afroさん/X(旧Twitter)
取材・文・構成/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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