犬が好き
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恐怖で抱っこもできなかった、生後推定6カ月の保護子犬 6年かけて飼い主と信頼を築いた姿に胸があたたかくなる
保護犬カフェで出会ったゆづちゃん
飼い主さんとゆづちゃんの出会いは、保護犬カフェでした。当時のゆづちゃんは生後推定6カ月を過ぎたばかりの子犬で、大きな目で飼い主さんを見つめながら、眉間にしわを寄せて小さく震えていたといいます。
初対面のその姿が、飼い主さんの心に強く残りました。「なぜか忘れられなかったんです」と振り返る飼い主さんは、その後も仕事帰りに何度かゆづちゃんに会いに行ったそうです。
当時は実家暮らしだったそうですが、両親も2回ほど一緒にカフェを訪れ、話し合いを重ねた末にお迎えを決意。こうして、ゆづちゃんは家族の一員になりました。
お迎えしてからも恐怖心が強かった
飼い主さん:
「人間が怖くてクレートから外に出られず、クレートの中でおしっこをしてしまったり、人間がそばにいると怖くてゴハンが食べられなかったり。
生きるために最低限できるようにならなければならないことができず、みるみる痩せていってしまいました」
飼い主さん:
「最初の3カ月は、ピアノと壁の隙間やクレートの中にこもっていました。でもある日、急に出てきてソファで寝そべったんです。びっくりしましたね」
ゆづちゃんのペースで暮らしに適応していく姿に安堵
急に人のそばにくっついて寝て、しばらくしたら離れていったり。人がいないときに、リビング内の活動範囲を少しずつ広げていったり。そうした行動を繰り返すうちに、ゆづちゃんは段々と自然に暮らせるようになりました。
慎重派だけどやんちゃな一面も!
ゆづちゃんの豪快っぷりが伝わるこんなエピソードも。
飼い主さん:
「誤飲が怖くておもちゃを片づけたら、今度はベッドカバーを破かれてしまいました(笑) “無害そうな顔”をして、やることが豪快なんです」
飼い主さん:
「人の関係性に例えるなら、小学生のときは幼なじみで仲が良かったけど、中高生になり趣味や属するグループが変わったことで、遊ばなくなった近所の友だちくらいの関係性に近いと思います」
家族になって6年 心を開いてくれたゆづちゃんに
一方で、飼い主さんの両親や妹さんにはまだ少し警戒が残っているそう。ゆづちゃんにとって、人を完全に信頼することは、今もゆっくり進行中の“大切なステップ”なのかもしれません。
これまでの日々を振り返り、飼い主さんはゆづちゃんへこんな思いを語ってくれました。
「ゆづは今もたくさん頑張ってくれてるので、ゆづなりのペースでできることを増やしてくれたらいいと思っています。
スピカとの関係性は、ゆづがあまりにも無視されすぎてかわいそうなときがあるので、もう少しだけ改善するといいなとは思います」
取材・文/凛香
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年11月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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