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うちのコのご先祖犬がわかる!? 最新DNA型検査なら遺伝性の病気の有無も

犬種のルーツや犬の遺伝については、わかっていることとわかっていないこともあります。
不思議な犬の遺伝について、素朴な疑問を解決しちゃいましょう。

うちのコのご先祖犬ってわかるの?

血統症があれば、数代前まで知ることができる!

毛や血液などによるDNA型検査でルーツを調べることは理論的には可能です。最近では、DNA型検査によって遺伝性疾患の有無を調べたり、ミックスのDNAから先祖の犬種を調べるサービスを提供する会社も出てきました。
また、犬種の登録団体であるJKC(ジャパン ケネル クラブ)に申請すると発行される血統書があれば、愛犬の両親、両親の親犬までさかのぼった家系を知ることができます。

遺伝子的に相性が悪かったり、交配NGなどのルールはある?

体格差があったり、遺伝病がある場合は避けます

体格が極端に異なる犬同士の交配は、妊娠の過程でおなかの中の子犬が死んでしまう例が報告されています。
また、遺伝病を発症させる可能性があるとわかっている場合は、病気に苦しむ犬を減らすためにも交配はしないほうがよいでしょう。
もし愛犬に子犬が欲しいと望むときは、遺伝病の可能性がないか、相手の犬といっしょに動物病院で検査をうけてみるといいかもしれません。

片方の親犬の見た目が濃く出るのはなぜ?

見た目を決める遺伝子の強さが関係しています

両親の犬のうち、どちらか片方の見た目にそっくりな子犬が生まれることがあります。
これは、見た目の特徴は両親それぞれから遺伝しますが、その程度は生まれてきた犬によって変わるから。
形の特徴を決める遺伝子はたくさんありますが、そのなかでも影響の強いもの、弱いものがいろいろあります。その組み合わせによって、母犬寄り・父犬寄りといった形の違いが子犬に表れます。
両親のどちらにも似ているような子犬が生まれたり、似ていないような子犬が生まれることもあるかもしれません。これは人も同じですね。

犬の遺伝って面白くて不思議

祖先のことがわかったり、病気にかかりやすいかわかったり、研究が進んでいますが、遺伝子についてはまだまだわからないことばかり。
今後も思いがけない発見が、犬に関する新説として登場するかもしれませんね。

参考/「いぬのきもち」2016年1月号『犬種ツリーから知る愛犬のルーツ』(監修:東京大学大学院農学生命科学研究科獣医動物行動学研究室准教授 武内ゆかり先生、相模大野プリモ動物病院院長 玉原智史先生)
イラスト/おおたきょうこ
文/\(m.h)/
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