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犬の殺処分をなくしたい 返還・譲渡率を上げた岡山県の取り組み

<span style="font-size:smaller;">撮影/尾﨑たまき</span>
撮影/尾﨑たまき
犬の返還・譲渡率を上げ、殺処分を減らす努力を続ける「岡山県動物愛護センター」、「公益財団法人岡山県動物愛護財団」の取り組みを紹介します。

※保護犬、飼い主さんの情報は2017年7月6日現在の情報です

殺処分を減らす努力を続ける岡山県の“センター”と“財団”


お話を伺った、公益財団法人岡山県動物愛護財団の職員、國近寛康さん。社会の中で愛される犬、そしてよりよい飼い主となるよう、しつけ方教室に力を入れている
丘の上の広大な敷地に「岡山県動物愛護センター」(以後センター)と、犬猫の譲渡などの動物愛護業務をセンターからの委任で行う「公益財団法人岡山県動物愛護財団」(以後財団)があります。岡山県では近年さまざまな取り組みもあり、犬の譲渡や返還率を上げています。

平成24年度に動物愛護法が改正され、飼い主の責任として、「終生飼養に努めなければならない」ことが明記されました。それにより、身勝手な飼い主から持ちこまれる犬の引き取りに対し、センターでは拒否ができるようになりました。引き取り依頼者に、新しい飼い主さんを探したり、引き続き飼うための手立てを考えるなど、できる限りの努力をしてもらいます。

センターでは、保護した犬にノミダニ駆除のスプレーと、マイクロチップが装着されているかの確認をしている

10年前に比べ、犬の返還・譲渡率が格段に上昇


迷子犬を収容する犬舎
このような地道な努力のかいもあり、平成18年度では犬の引き取り数が646頭だったのが、28年度には40頭にまで減少しました。また保護権の収容頭数は10年前に980頭で、そのうち飼い主さんへ返還できたのは48頭のみでしたが、28年度には313頭のうち72頭を返還。格段に返還率が上がったことがわかります。その要因をセンター職員の大畠律子さんはこう話します。「センターのホームページで犬の写真や情報、捕獲場所を掲載したり、警察や市町村と連携をとることなどで、返還率を上げることができました」


追い込み通路とその先のガス室。現在は麻酔薬による処分に変わったため使用されていない

2回目の記事はコチラから>>

いぬのきもちWEB MAGAZINE|保護犬を「社会で愛される犬」にしたい 岡山県の活動とは

出典/『いぬのきもち』2017年10月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき

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