保護犬との出会い方はさまざま。
2013年8月、柴犬のリリコちゃんは「保護犬マッチングサイト」を通して、運命の飼い主さんと出会うことができました。
当時、リリコちゃんは放浪していたところを、茨城県笠間市の動物指導センターの人に保護されました。(保護当時推定年齢:5〜6才)
その後、保護犬ボランティア団体「しっぽネット西東京センター」にレスキューされたそうです。
飼い主さん家族がお見合いしたときのリリコちゃんは、毛並みがバサバサで、少し寂しそうな表情をしていたといいます。
おうちの来た当初は、引きこもり気味だった
控えめで穏やかな性格のリリコちゃん。人見知りもあり、慣れていない人とは目も合わせなかったみたい。
そのせいもあるのか、飼い主さんのおうちに来た当初は、少し引きこもり気味だったのだとか……。
しかし、飼い主さん家族や慣れている人には、甘えてくる一面を見せてくれることがあるようです。
そんなリリコちゃんの心を開かせてくれたのは、飼い主さんの子どもたちが大きく影響しているのでした。
「犬の親子」のような、リリコちゃんと子どもたちの関係性
子どもたちが落ち込んだりしているときは、慰めるように接してあげるリリコちゃん。
ふだんは人にベタベタすることはあまりないようですが、下のお子さんが寝ていると、すーっときて横に座り、くっついて寝ることもあるのだそうです。
「まるで『犬の親子』のようです(笑) 上のコは3歳、下のコは生まれたときからの付き合いですが、双方にいい影響を与え合っていると思います」
「娘たちのことを『自分の子ども』と思っているのか、何をされても寛容なんです」と、リリコちゃんと子どもたちの関係性をこのように話す飼い主さん。
子どもたちもリリコちゃんに出会えて、犬が大好き(とくに柴犬)になってくれたそうです。
日々一緒に暮らせていることが、なによりの幸せ
「リリコさんは慈愛に満ちた眼差しで、家族みんなを癒してくれます。こんなに素晴らしい性格の柴犬と、日々一緒に暮らせていることが、なによりの幸せなんです」
「引きこもりだったリリコさんが徐々に家庭犬らしくなり、犬らしい無邪気なしぐさをしたり、アイコンタクトや言葉での意思疎通が上手くいったときが嬉しいですね」
リリコちゃんと出会えたことで、たくさんの幸せを感じている飼い主さん家族。飼い主さんに、リリコちゃんに対する想いを聞いてみると、次のように話してくれました。
「うちのコになってくれて、今年の10月で丸5年。毎日ドタバタ騒がしい家だけど、リラックスできているかな?」
「いつも私たち家族を優しく見守ってくれてありがとう。これからも健康に気をつけて、たくさん長生きしてね!」
飼い主さんのInstagramには、リリコちゃんと飼い主さん家族の、楽しくて幸せいっぱいな日常を見ることができます。みなさんもぜひ、覗いてみてくださいね♪
参照/Instagram(
@ke_rock_)
取材・文/雨宮カイ