「『保護団体で一番残っているコをください』と言ったら、こっぺでした。ステキな運命を幸せに思います」
こう話すのは、元保護犬・こっぺぱんちゃんの飼い主さん。こっぺぱんちゃんは、殺処分される数日前に、運良く保健所を出ることができたコなのです。
そんなこっぺぱんちゃんが、今の飼い主さんと出会い、幸せに暮らすまでを追いました。
何カ月もの間、放浪していたところを保護
千葉県の公園を放浪しているところを、保健所に保護されたこっぺぱんちゃん。
毛は伸び放題、皮膚も荒れていてずっとかきむしっていたそう。その様子からすると、何カ月も放浪していたようです。
迷子札もなく、元の飼い主さんもお迎えに来ない…。殺処分の日が迫る中、ボランティアトリマーさんとの出会いがありました。
その方によって綺麗にしてもらったこっぺぱんちゃんは、保護団体で保護されることになったのです。
こっぺぱんちゃんと飼い主さんの出会い
以前も犬を飼っていた飼い主さん。先代犬が19才で旅立ち、時間が経って落ち着いたころ、「また犬を飼いたい」という話が家族の間で出るように。
犬種にこだわりはなく、迎え入れるなら「保護犬」と決めていたそう。
そんな中、知り合いの獣医師から「昨日、去勢手術した犬がトライアルに失敗して、里親が見つからないらしいから連絡してみれば?」という話を聞きます。
「どんなコでも引き取る」という想いで、すぐに面談予約をしたのでした。
その後、保護団体の窓口でこっぺぱんちゃんと初対面。
こっぺぱんちゃんは興奮もせずにおとなしく、「犬らしくない」というのが飼い主さんの第一印象だったそう。
そして1週間のトライアルを経て、こっぺぱんちゃんは正式に飼い主さんご家族のおうちに迎え入れられることになったのです。
自己主張ができなかったけど、徐々に変化が!
おうちに来た当初は、遠慮しがちだったこっぺぱんちゃん。「ここいていいですか?」「ボクは我慢します」と、自己主張できないコだったそう。
でも、飼い主さんご家族と一緒に過ごすうちに、徐々に変化が見られるようになったのです。
「今では、お山の大将。『ボクが一番!!』という風に、希望があれば手でつんつんして、ちゃんと言いたいことを伝えてくれます」
「とにかく甘えん坊なので、一日中でもずっとお膝の上にいたがります。わたしのお膝が空いているのを見ると、すぐに飛び乗ってきますね」
膝の上にパソコンがあれば、こっぺぱんちゃんは邪魔するかのように、キーボードの上に乗ってきちゃうそう!
こっぺぱんちゃんの幸せが、家族の幸せに
日々の何気ないこっぺぱんちゃんの行動を、家族で報告しあうのが楽しいと話してくれた飼い主さん。
こっぺぱんちゃんと暮らすようになり、家族でのお出かけや、一緒に過ごす時間がより増えたのだそう。
「こっぺを中心に、『こっぺ喜びそうだからここ行ってみよう』『こっぺと入れるお店を聞いたから行ってみよう』とか。とても楽しいですね。
今では、こっぺの幸せが家族の幸せになりました」
「幸せを一番感じるのが、膝の上で『すーすー』と寝息をたてている姿を見たとき。
保護犬だったこっぺに安心できる場所を作ってあげられたのかなという、なんともいえない充実感と幸福感に家族みんなが包まれるんです」
こっぺぱんちゃんは「太陽のような存在」で、家族を幸せにするためにおうちに来てくれたんだ、とも飼い主さんは感じているといいます。
「保護犬」というイメージを変えられたら…
「保護犬」と聞くと、「懐かないのでは?」と想像する人もいるかもしれません。でも、そのコの置かれていた境遇によっても個体差があり、みんながみんなそうではありません。
保護犬というイメージだけで敬遠しないでほしいーーこっぺぱんちゃんを見てもらい、「保護犬のイメージアップに繋げたい」という想いが、飼い主さんにはあります。
飼い主さんは
Instagramと
ブログを通じて、元保護犬だったこっぺぱんちゃんと過ごす、笑顔溢れる日々を発信しています。
みなさんも、ぜひその様子を覗いてみてください!
参照/Instagram(
@koppepan_yuko)
取材・文/雨宮カイ