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犬と車中泊の旅の総括と反省点【穴澤賢の犬のはなし】

先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

先週末、東扇島公園で開催された犬関連のイベント会場に出店者としていたが、そこで会った連載やブログを読んでくださっている方からよく聞かれたのが、車中泊の旅についてだった。

犬との車中泊の旅で困ったことは?

実際どうだったか、食事はどうしたか、トイレに困らなかったか、レンタルキャンピングカーの費用などなど。ひとりや2人ではなく、結構多くの人から同じようなことを聞かれたので、実は犬と車中泊をしてみたい人がいるんだなという印象だった。
でも自家用車だと狭い、かといって、いきなりキャンピングカーを買うのはハードルが高すぎる、といったところだろうか。私もまさにそうだった。幸い、犬OKのレンタルキャンピングカーがあることを知り、前からやってみたかった旅をしてみたのだ。
前回書いた通り、思い切って行ってよかったと思っている。ただ、反省点もあるし、次に行くとしたらもっとこうしようと思う部分もある。なので今回は、犬と車中泊の旅をしてみたいと憧れている方へ、初心者の私が経験したことから、アドバイスをまとめておこうかと思う。
まず、レンタルキャンピングカーの費用だが、1週間で20万円ほどだった。これが高いと取るかどうかだが、宿に泊まる旅だった場合、だいたい1泊3万円程度で6泊すると18万円かかるわけだから、それぞれの判断によるところだと思う。
私としては、犬OKの宿を探すのが面倒だし、ずっと予約したスケジュール通りに動き、必ずその日にチェックインしないといけない旅が面白く感じず、自由に動ける車中泊を選んだ。むしろ犬OKの宿に行くなら1泊の旅行でいいと思ってしまう。
次に車のサイズだが、キャブコンというみんながイメージするキャンピングカーではなく、ワゴン車にした。慣れない大きな車を運転するのは気を使うし、そこまでの装備はいらないと思ったからだ。夫婦2人と大福が雑魚寝できればそれでいいので、ワイドタイプのワゴンにした。エンジンを切っても後部座席にはコンセントも照明も冷蔵庫もあるので十分だった。
そして食事だが、今回キャンピングカーで調理はしないことにした。水の補充や捨てる方など洗い物をすれば必要になるし、ゴミもたくさん出る。1週間程度なら外食で済ませればいいと思ったのだ。私はご当地グルメを必ず食べたい派ではないから、サービスエリアや道の駅、通りかかった飲食店でささっと食べることにした。その方が大福を車で留守番させる時間が短くて済むし、最近はサービスエリアでも十分美味しいものが食べられる。
トイレもサービスエリアや道の駅の駐車場に停めて眠れば24時間行けるし、お風呂まで完備されているところもある。温泉や健康ランドも探せば見つかるし、特に困らない。洗濯だって、そこら辺にコインランドリーはたくさんあるので、3日分くらい着替えを持っていけば途中で立ち寄り洗濯・乾燥すればいい。
こう書いてみると、なんだか貧乏くさい旅行のような気がするが、実際にやってみるとこれがものすごく楽しい。まず、自由に動けること。どこへ行くか、目的地を決めておいて、途中で立ち寄りたいところは後から決める。
私が運転し、隣でリサーチしていた妻が「近くにこんなところあるみたいだけど」と情報をくれて「へぇ、面白そうだね。行ってみるか」となる。この繰り返しである。楽しくないわけがない。で、今日はここで寝ようと場所を決めるだけ。

車中泊旅行の反省と展望

ただし、反省点もある。それは移動だ。今回は1週間で神奈川県(レンタカー屋)から宮崎県に行き、香川県に寄って返ってくるというスケジュールだったが、結構きつかった。だいたい1日6時間くらい移動にかかったし、ひどいときはほぼずっと移動という日もあった(宮崎で2泊ほど友人宅でゆっくりしたから余計に)。
さらに当初は、高速道路は景色がつまらないから、大阪あたりからはずっと下道で行こうと思っていたが、そうすると全然時間が足りないことが分かり、仕方なくほとんどすべて高速道路を使うことになった。
夜遅くではなく、夕方にはその日寝る場所に着いていた方がのんびりできるし、翌日疲れが残らないことも分かった。だから、もし次に車中泊の旅に出るとしたら、もっとゆっくりしたスケジュールで動こうと思っている。
けれど、総括としては最高の旅だった。寄るところは、基本的に大福が喜びそうなところかどうかで決めた。だから人の多い観光地は除外される。着いてみたらいまいちな公園もあったし、すごくいい環境なのに誰もいない場所もあったりして、それはそれで面白かった。
何より、大福がずっとワクワクした顔をして、立ち寄る場所、立ち寄る場所で「うぁ、何ここ!」という感じで興味津々でクンクンしている姿が見られるのがいい。そして、夜は爆睡する。遊び疲れて眠る犬の寝顔は最高である。という感じのいい旅だった(旅の動画はインスタにアップしているのでそっちも見てね)。
旅を終えて家に帰ったときの「やっぱりわが家が最高感」も半端なかったけど。
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