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2頭の柴犬の巻尾、どっちがどっちかわからない!|連載「ここ掘れここ柴」vol.19

今週の「柴犬のここが好き」

お友達とおしりをくっつけて座ると
しっぽが絡まって、どっちがどっちのしっぽかわからなくなるとこ。
※巻尾さんあるあるです。

くるくるっと二重巻になったしっぽ。
中にはくるくるくるっと三十巻になったしっぽ。
巻の向きも固さもいろいろですよね。
ハナは左方向にぎゅっと固く巻いた二重巻。
こよみは巻が少なく、ふわっと左にカーブ。

二重巻さんどうしが絡まると、もうどっちがどっちだかなんてことになるわけです。
これだけの距離に座れるのは仲がいい証拠。
お互いなんとも思っていないのか気になるところではあります。
「なんだかくすぐったいな」
「しっぽが重いな」
しっぽ同士ならそんなに問題にならないのでしょうが、たまに片方が片方のしっぽを踏んでしまったり、しっぽの上に座ったり。
そういう時はけっこう本気で怒りますよね。
柴犬さんの中にも、ここまではOK、これ以上はOUTとと線引きがあるように思います。
「親しき柴友の中にも礼儀あり」
「柴犬の顔も三度まで」
といったところでしょうか。

家族ってなんだろう

私、ここ柴の愛犬・こよみついてのお話です

こよみが家族になってから「家族になろう」という言葉が何度も頭の中に流れました。
それまで、私にとっては家族は「なろう」と思ってなるものではなかったからです。
ハナもその子共のソラも、小さい頃からずっと一緒に過ごしてきたので、人格というか犬格が形成されていく過程を見ていました。
自然と家族になって行ったのです。

でも、こよみは、どんな子犬時代を過ごし、何が好きで何が嫌いなのか何もわからない。
里子として迎えたものの、当初は、どこかで預かっているようなそんな距離感のようなものがあったように思います。
気を使うというとおかしいのかもしれませんが、モフモフするときの触り方など遠慮がちになっていました。

頭は触っても大丈夫。
背中もお腹も大丈夫。
太ももはちょっと嫌?
足を拭くのはあまり慣れてない?

きっとこよみの方も遠慮していたのでしょう。
「やめて!」と声を上げることはなく、「あの〜すみません。その…それはちょっと嫌かもしれないです。」とすーっと前足を引っ込めたり、困ったような表情をしていました。
お互いに敬語で話しをしているような、そんな始まりでした。

たまにやってくるあの人も家族

以前にもお話ししましたが、当時、私は実家を離れていましたので、こよみに会えるのは週に2日。
土日に用事があれば帰れないこともあり、何週間も会えないこともありました。
それでもこよみは、私が帰ると歓迎してくれましたし、モフモフも受け入れてくれました。
それはこよみが誰にでもフレンドリーな子だからじゃないの?と思われるかもしれませんが、そうではありません。

関西在住の方であればおわかりいただけると思うのですが、こよみには「吉本新喜劇の未知やすえさん」見たなところがあります。
私がこよみをお散歩している時に、ご近所の犬好きな知り合いに会うとします。
最初は「かわいいね」という言葉に気を良くし、モフモフを受け入れるのですが、時間なのか触るポイントなのか、とにかく何かが気に入らなくなり「ガウッ!!」といきなり声を出すのです。
もちろん実際に噛んだりはしませんが、「何するの!」みたいな目でキッと睨んだりします。

そしてその後…
そーっと私の方に近づき、私の腕に自分の体を擦り付け「怖かった〜」というように甘えてくるのです。
私としては内心嬉しいのですが、それでは知人の方にあまりにも失礼ですし、少し気を使います。

私のことはご主人と認めてくれている。
普段一緒に過ごしておらず、たまに帰ってきてお散歩に行ったりご飯をくれるだけなのに。
こよみはどこで私をご主人と認めてくれているのだろう。

父や母と同じ匂いがするから?
父と母の私に対する態度を見て?

何の根拠もありませんが、こよみは私のことが好きだという自信がありました。
血でもなく、過ごす時間でもなく、私とこよみは家族です。
でも、こよみが遠くを見やるとき、もしかしたら以前のご主人夫婦のことを思い出しているのかもしれない。どうすれば前のお家に帰れるか考えているのかもしれない。
そんなことを思う日もあります。

こよみが不安にならないように、私は前のご主人に張り合うのではなく、私としてこよみのご主人になるんだと心に誓いました。
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