犬が好き
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話題の犬あるあるイラスト・コーナーを攻めるトコ|連載「ここ掘れここ柴」vol.18
今週の「柴犬のここが好き」
コーナーを攻めるとこ。
そんなに勢いよく走って曲がれるの?
と心配になるけど、急カーブでも上手に曲がります。
「ON!」
何がきっかけは柴それぞれなのでしょうが、突然スイッチが入り、ものすごい勢いで走りだすことがありますよね。
そういうとき、コーナーにさしかかると極限まで体を倒して、さながらレーサーのようにコーナーを攻めます。
もちろんいつも成功するわけではなく、失敗して横滑りしてしまうことも。これがご主人だったら体が擦り傷だらけになるのですが、さすが柴犬さんはモフモフの毛に守られているので擦り傷はできません。
ただ、あんまり派手な転び方をするとビックリして駆け寄ろうとするのですが、たどり着く前にくるっと引っくり返ってまた走り出しています。
スイッチが入ってしまうと、本犬が納得するまで終わりません。
無理に止めることは不可能ですよね。
好きなことは、引きちぎること
わからないので、とりあえず試してみるしかありません。
◯ぬいぐるみを渡す→ぶんぶん振り回す→目を引きちぎる→放置する
◯ボールを投げる→追いかける→寝っ転がってカミカミ(引きちぎれない)→放置する
◯柔らかいボールを見せながら投げる→おでこに当たる→その場を離れる
◯チラシを渡す→小さくちぎっては投げ、ちぎっては投げを延々繰り返す
こよみは、何かちぎれるものを与えられ、それをちぎっては投げするのが一番好きだということがわかりました。
さすがに靴下はちぎれなかったのか引っ張るだけですが、ちぎれないものは飽きるのが早いのです。
ティッシュの箱とか何かのパッケージとか、そういうものを見せて「いる?」と聞くと、目をキラキラさせました。
こよみは一人で遊ぶのが好き。
こよみとは一緒に遊ぶのは難しそうだなと感じつつ、一人っ子の私は、「なんだか私に似てるな」なんて思ったのでした。
母からのラインが待ち遠しい
しかし当時私は、一人暮らしをしていました。休みが明けると自分の家に戻らなくてはならりません。
それからというもの、金曜日の夜から実家に帰る「週末婚」のような生活が始まりました。
平日5日間は、母からのラインで乗り切るのです。
スマホの小さい画面で「今日のこよみ」を見て自分を鼓舞する。
今日はこんなとこ散歩行ったよ。
今日はこんなポーズしたよ。
たまに父とこよみがイチャイチャしている画像が送られてくると、悔しくて悔しくて。
こよみが私より父のことを好きになっていたらどうしよう。
電話をして「こよみ〜」と呼びかけてみたりもしました。
こよみが自分のことを「こよみ」とわかっていたかどうか。
でも何かせずにはいられないのです。
待ちに待った週末。
駅から、競歩かというぐらいの早足で実家を目指します。
家に帰ると、こよみはとても嬉しそうに私を迎えてくれました。
5日分を埋めるようにロングロング散歩に行って、こよみといっぱい話しをしました。
「この道通るの?」
「きれいなお花咲いてるんやね」
「この草が好きなん?」
「見てみ〜夕焼けがきれいやで」
話をするというと聞こえがいいですが、一方的に私が柴犬のこよみに話しかけていただけです…周囲の人には、ゾッとされていたのかも知れませんが。
二人だけの散歩の時間。
離れて暮らす娘のような存在で、この時間があるならなんでも頑張れるなと思うのです。
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