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子どもの読解力が上がる?高齢者の認知症を抑制?犬と暮らす意外なメリット
5歳の娘とミックス犬とともに暮らすエッセイストの藤田あみいが、その発表会の場「ペットとの共生推進協議会」で見聞きした内容を一部ご紹介します。
…「ペットとの共生推進協議会」とは…
“ペットとの共生推進協議会”は2019年11月、東京大学弥生講堂にて開催されたシンポジウム。今回で8回目。「ヒトとイヌの関係とその効果」をテーマとし、人と犬との共生に関する講演をはじめ、各分野の専門家たちが「人と動物の関係学」の文献等を踏まえてパネルディスカッションを実施。今回は獣医師さんだけではなく “人のお医者さん”も登壇しました。
犬と暮らすと読解力が上がる!?
なんと犬を飼うと子どもの読書能力が上がるということがわかってきているそうです。
子ども36人に対し、制限時間内に文章を読み取るテストを実施。半数には犬を同席させ、半数には犬を同席させなかった場合に、犬を同席させたチームではそうでないチームに比べ読書能力の向上が見られたとのこと。
犬と子どもが一緒に暮らすことでのメリットはまだまだ奥が深そうです。
高齢者こそぜひ犬と暮らそう!
これに関しては多くの研究結果があり、星先生をはじめ、医学博士の谷口優先生、看護学博士の小林真朝先生方もお話してくださいました。
「健康に長生きする」を目標とするのであれば、犬を飼っていない人に比べ、犬を飼っている人はほぼその結果をたどることが出来るそうです。
そうはいっても、やみくもに飼えない現状
というのも、犬を飼うためには、いくつかの条件が必要となります。
犬を飼える環境、犬を飼育できる体力、犬の飼育にみあう資金……いくつかの課題があります。
多くの人に犬と暮らすことのメリットを感じてもらうための対策として、ペットシェルターなどに「集いの場」を設ける動きや、飼い主が死亡した後に犬を譲渡できる仕組み作りなどが進められています。
アメリカのミズーリ州では犬と飼い主、どちらが先に亡くなってもその後のケアができる施設があり、日本にもぜひそのような施設を多数設けて欲しいなと感じた次第です。
子どもにとっても高齢者にとっても、メリットがたくさんの犬との暮らし。犬を飼うことにより子どもの幸福度が増し、老人の孤立が減り、近隣への信頼感や認知度が得られ、健康にも良い。住環境や資金などの課題はあれども、なるべく犬のそばに居られるような仕組み作りも進んでいるようですので、これからの犬との共生社会に期待をして、犬との暮らしを想像してみるのもよさそうです。
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