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福助の自立心?【穴澤賢の犬のはなし】

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大吉と福助は、だいたいいつも一緒にいる。この間『検証、大福の距離感』で書いた通り、うちはどこでも自由で、私の好き勝手に寝室で昼寝していることもあるが、それでもたいてい彼らは同じ部屋にいる。

いつもと違う大福の距離感

しかしここ最近、別々の部屋にいることが多い。仲が悪いわけではなく、リビングでくつろいでいるときは相変わらず福助がちょっかいを出したりしているのだが、日中私が仕事しているときは、なぜかよくバラバラになる。

福助はどこにいる?

この間、仕事部屋でふと振り返ると福助の姿がなかった。これまでもたまにそういうことはあったが、後から遅れて福助も入ってきたのに、全然来ない。

「あいつはどこで何してんだろ」と思ってリビングを覗いてみると、昼寝していた。

これは自立の表れか。

ほう。これまでは大吉がそばにいないと不安そうな顔をしていたが、6才をすぎてやっと自立心が芽生えてきたのか。それはいいことだと思ったが、ある疑念が残る。わが家では、日中ずっと2階のリビングのエアコンをつけている。

ドアは開けっ放しにして(閉めても福助が開けるから)、1階の仕事部屋は上から降りてくる冷気を頼りにしている。そのため、リビングの方が涼しい。しかも福助が寝ている場所は、エアコンの風があたる位置である。

ただ単にそこが快適なのか



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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