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個人で350頭以上もの犬・猫を保護、譲渡してきたある女性の取り組み

18年間で約350頭もの犬・猫を保護・譲渡してきた、個人保護活動家の田辺アンニイさんと、その活動を支える「大師前どうぶつ病院」の取り組みを紹介します。

個人で保護活動をしたい人のバイブル的なブログ

お話を伺った、個人保護活動家の田辺アンニイさん。2002年より個人で犬・猫の保護活動を続け、ブログ「幸せの703号室」を基点に、現在まで350頭もの犬・猫を保護、譲渡してきました。
18年間で、約350頭の犬猫を個人で保護・譲渡してきた田辺アンニイさん。
その保護活動の記録が詳細に書かれたブログ「幸せの703号室」は、いま犬や猫の保護活動を個人でやりたい!という人のバイブル的な存在になっています。

保護活動の拠点は、田辺さんが暮らす都内のマンションの703号室。
広々した間取りの景観がよいこの部屋で、多いときには犬猫合わせて12頭を保護したことも。

保護犬を、家庭での生活に1日でも早く慣れさせるコツ

写真は、河川敷のテントで暮らしていた人から保護した犬たち。家庭の雰囲気を知らない犬たちなので、早く慣れるように室内ではフリーにしていたそうです。
「数多くの犬を保護しているときは、近隣住民の迷惑に絶対にならないよう、常にニオイには気をつけて掃除を徹底し、犬とエレベーターに乗るときには、中型犬でも必ず抱くようにしています」と田辺さん。

保護した犬たちは、まずは、落ち着くまでケージ内で過ごさせます。
その後少しでも早く“家庭での生活”に慣れるよう、室内でフリーにして、トイレトレーニングを行うそう。

ある1冊の本との出会いが、心を動かした

河川敷に住む人たちにロープでつながれて飼われていた犬たち。劣悪な生活環境にもかかわらず、懸命に生きていました。
保護・譲渡活動を個人で始めるきっかけとなったのが、一冊の本との出会いでした。
今から約20年前、田辺さんはペットショップからジャック・ラッセル・テリアのベベちゃんを迎えました。
初めて犬を飼うので、犬のことをもっと知ろうと、たまたま動物福祉をテーマにしている作家・渡辺眞子さんの「捨て犬を救う街」を読んだところ、保健所で殺処分される犬たちの悲惨な状況を知り、いてもたってもいられなくなったそう。

「あの本と出会ったことで、自分の意識が180度変わりました。
『かわいそう。つらい。悲しい。見なければよかった』ですませることもできますが、私の場合、それがどうしてもできなかった」

河川敷の劣悪な環境で飼われていた犬たちを発見し……

田辺さんの愛犬のリルちゃん。16才。河川敷で暮らす人から、3才半のときに救出しました。シニア犬ですが、健康状態は驚くほど良好です!
そんな折、田辺さんは自宅近くの河川敷で、ミックス犬の子犬を発見しました。
その子犬は、河川敷のテントで暮らす人々が劣悪な環境で飼っていたため、田辺さんはすぐに保護しようと思い……。

「つい私は『おじさん、こんなひどい環境で犬を飼っちゃダメ。私にちょうだい』
ってストレートに言ってしまったんです。
当然相手は怒りますよね(笑)」


次回は、河川敷で生活している犬たちをどのようにレスキューしていったか、その詳細をご紹介します。
※各情報は2020年4月8日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年6月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな 撮影/筒井聖子
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