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河川敷の劣悪な環境から7年かけて犬たちを保護した女性の活動の極意

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18年間で約350頭もの犬・猫を保護・譲渡してきた、個人保護活動家の田辺アンニイさんと、その活動を支える大師前どうぶつ病院の取り組みを紹介します。

1回目の記事| 個人で350頭以上もの犬・猫を保護、譲渡してきた、ある女性の取り組み

河川敷から7年かけて13頭を救出

13年間、河川敷で暮らしたゴンタくん。重度の認知症になってから田辺さんが保護。亡くなるまでの2年間の介護は壮絶だったそうです。

河川敷には数キロにわたってテントが点在し、そこに約30頭の犬たちがいました。
みな過去に飼い主に捨てられた犬で、予防接種も避妊・去勢手術もされず、子犬も数多く生まれていたとのこと。
田辺さんは、当時河川敷に通っていた犬のお世話をするボランティア女性2名とともに、そこに住む人々を粘り強く説得することに。

じつに7年の歳月をかけて13頭の犬を保護しました。

救出した犬の2頭を、家族として迎え入れた

田辺さんが河川敷から最後に保護したこの犬こそが、現在の愛犬、リルちゃん。リルちゃんは3才半のときに救出されました。

「毎週、犬のフードや駆虫薬、そこに住む人々への差し入れを届けに行きました。
最初は犬を手放すことを拒否していた人も、しだいに心を開いてくれるようになったんです。
犬のなかには餓死した犬、テントの火災で焼死した犬も。
すべてを救えなかったのは残念でしたが、保護した13頭のうち2頭をわが家に迎え、ほかは幸せな家庭に譲渡することができました」

譲渡した犬のうち1頭が、譲渡先で16才になったとき認知症を発症。
飼い主さんの手に負えなくなったことから、再び田辺さんが引き取り手厚く介護することに。
高菜くんという名のこの犬は、つい1週間前に16年半の生涯を田辺さんのもとで終えました。

現在田辺家に残る愛犬リルちゃんは、河川敷で最後に救出した犬。
16才になった今も元気に過ごしています。

犬の保護・譲渡における極意を惜しみなくレクチャー

田辺さんは、動物と人との共生を目指すクリステル・ヴィ・アンサンブル主催の「フォスターアカデミー」で、講師も務めています。

ひとりでも多くの人に保護活動にかかわってもらいたい思いから、田辺さんはクリステル・ヴィ・アンサンブルが主催する犬猫の一時預かり講座「フォスターアカデミー」の講師も務めています。
そこでは、犬を一時預かりするときの心得、そして譲渡するまでの極意を丁寧にレクチャーします。

個人での保護・譲渡の場合、保護団体が主催する譲渡会に参加させてもらう方法もありますが、それには、その保護団体でボランティア活動などをして関係を築く必要があります。
田辺さんはネット上に数多く存在する犬の譲渡サイトに保護犬の情報を掲載する方法を推奨します。

ネット上での譲渡を成功させるには?

河川敷から救出し、譲渡したあとに再び田辺さんのもとに戻ってきた高菜くん。認知症となり、16才半でなくなるまで介護しました。

その場合、自分が掲載した保護犬をいかに多くの人に見てもらえるかが重要なポイント。
そこで、インパクトのある見出しの書き方や、効果的な写真の掲載方法など、ネット上での譲渡を成功に導く秘訣をわかりやすく解説します。

「私がとくに強調しているのは、自分が保護した犬をどのような環境で飼育しているか、常にオープンにする『透明性のある保護活動』をすることです」と田辺さん。

また、譲渡先のご家族とはいつでも連絡が取れるようにして、困ったことがあれば手助けをするアフターケアも怠りません。 


次回は、田辺さんと協力して保護活動を行っている大師前どうぶつ病院と、その取り組みについてご紹介します。


※各情報は2020年4月8日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年6月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな 撮影/筒井聖子

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