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原因が分からず心配に。犬が見せる「不思議な行動5つ」の理由を獣医師が解説

愛犬がふと見せた行動に、「これってどういう理由なの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。その不思議な行動の理由がわからず、心配になってしまうことも。

愛犬の不思議な行動を見て心配になった飼い主は約半数

いぬのきもちWEB MAGAZINE 犬の行動に関するアンケートvol.02 215件の回答
いぬのきもちWEB MAGAZINE 犬の行動に関するアンケートvol.02 215件の回答
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん215名に「見ると心配になる愛犬の不思議な行動」について、アンケート調査を行いました。すると、約半数の飼い主さんが、愛犬の不思議な行動を見て不安になった経験があるようです。

飼い主さんたちから具体的な回答が多数寄せられましたが、今回はそのなかから抜粋して、いぬのきもち獣医師相談室の先生(以下、獣医師)が疑問に答えます。

【Q&A】見ると心配になる犬の不思議な行動5つを解説!

笑顔のパピヨン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

不思議な行動1:「人には何も見えないのですが、愛犬が一点を見つめている」

獣医師:
「犬は人間よりも感覚が鋭いですので、『何かが見えた』『気配を感じた』『音がした』などの理由がありそうです。ただし、一点を見つめるというのは発作のひとつの症状のこともあるので、気になる場合は動物病院を受診しましょう」

不思議な行動2:「水を飲むたびにむせてゲホゲホしている」

獣医師:
「おそらく水の飲み込み方があまり上手ではなく、むせてしまっているのではないかと思います。ただ、喉や気管、心臓の病気が隠れていることもありますので、頻繁に見られるようであれば動物病院で一度診てもらうとよいでしょう」

不思議な行動3:「お尻を擦りながら前進する」

柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
獣医師:
「お尻を床に擦りながら前進するような行動を見せるのは、お尻が痒いのでしょう。お尻を擦って前進するのは、とくに肛門腺の貯留が多いときに見られる行動です。

肛門腺は、犬の肛門の両脇にある分泌腺のこと。ここからニオイの強い分泌物が出て、肛門嚢という小さな袋に溜まっていきます。お手入れを怠ると、分泌物が溜まりすぎて肛門腺が炎症を起こす『肛門腺炎』になったり、肛門腺が化膿して破裂したりする恐れも。

肛門腺絞りの頻度は、月に1回程度が目安になります。絞る必要があれば、定期的に絞ってあげてください。肛門腺絞りが上手くできない場合は、獣医師やトリマーにやってもらいましょう」

不思議な行動4:「異常な勢いと執着でカーペットを掘る」

獣医師:
「犬はもとは穴を掘る生き物でしたので、その習性です。土のようには掘れないけれど、掘ってみた感触が気に入ったのでしょう。

ただし、犬のホリホリにはストレスが関係している場合もあるので、少し注意が必要です。たとえば、いつも寝ている場所で掘るしぐさをしているのは、安心して寝るための野生時代の名残の行動だと考えられます。しかし、長い間掘っているようであれば、寝床の素材やニオイが嫌いなのかもしれません。

また、飼い主さんの目の前で突然ホリホリを始めるようになったり、ホリホリの回数が多くなっているようなら、ストレスの可能性も。運動不足だったり、飼い主さんとのコミュニケーションが不足していたりして、飼い主さんの気を引こうとホリホリしている可能性もあるでしょう」

不思議な行動5:「食べ物ではないものを食べようとする。服から糸を引っ張って出して食べたり、パーカーの紐をむしったり、ボタンをかじって割って食べようとします。内臓に詰まったり傷ついたりしそうで心配です」

獣医師:
「そのコは遊びの一環としてそうした行動をとっているのでしょうが、糸や紐、ボタンなどを飲み込んだら内臓に詰まることもあります。犬が口にすると危険なものでは遊ばせないように、飼い主さんは気をつけましょう。

食欲旺盛で食いしん坊な犬だったり、元気で活発な犬はなんでも口にしてしまいがちです。とくに1〜3才の若い犬は誤飲・誤食をしやすい傾向にあるので、とくに注意が必要です。1才未満の子犬は、食べていいもの・悪いものの区別ができず、初めて見たものをなんでも食べてしまうことも。

万が一、犬が食べてはいけない物を食べてしまった場合には、動物病院を受診しましょう」

散歩するポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
日常でふと見られる犬の不思議な行動。今回紹介したもののように、体に異変を感じて、一見不思議な行動をすることもあります。気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。


『犬の行動に関するアンケートvol.02』
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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