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生後4カ月の保護犬と「運命的なタイミング」で家族に→臆病なコが少しずつ変化する姿にグッとくる
「愛犬との出会いは運命だったんだ」と感じている飼い主さんは、きっと多いことでしょう。
タップくんの飼い主である「だんさん」も、そのひとり。今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、保護犬だったタップくん(♂)との出会いや今の暮らしについて、だんさんにお話を伺いました。
タップくんとの出会い
大阪から湘南へ引越しをすることを機に、だんさんは家族の間で「犬を飼いたいね」と話していたそう。湘南の生活にも少し慣れた頃、お子さんの用事で出かけた先で、生後4カ月ほどのタップくんと出会ったのだそうです。
だんさん:
「保護犬を迎えることは何となく決めていて。ネットを見たり、知人から情報をもらったりし始めた頃、たまたま出かけた先に保護団体さんがあり、たまたま時間もありお話を伺えて…運命的なタイミングだったと思います」
だんさん:
「決断のその日まで、小学生の次女はほぼ毎日学校が終わるとタップに会いに行きました。おやつを持ってタップの前に立つと、スッとお座りをしてまっすぐ次女を見つめる姿を見たときに、タップと家族になろうと決めました」
タップくんに運命のようなものを感じたご家族。トライアル期間を経て、タップくんを正式に家族に迎えることができたのでした。
「人のことをよく観察しているな」と感じる出来事が
優しい顔立ちと、短くてホイップクリームのようなツンとしたしっぽが魅力的なタップくん。そんなタップくんは、ご家族がほぼ毎日会いに行っていた甲斐もあってか、トライアルで家に来てすぐにクレートから出て家の中でくつろいでくれたのだそう。
ご家族はその姿を見て、とても安心したと言います。
一緒に暮らすなかでわかったタップくんの性格は、とても優しくて賢いということ。また、タップくんは人のことをよく観察して次の行動に移しているところがあるそうで、だんさんは今でも印象に残っている出来事があるのだそうです。
だんさん:
「タップが羽毛布団を破いてしまうことが何度かありました。繕っても繕ってもイタズラされるので、散歩距離をのばしてみたり、カバーをしっかりとしたものに変えてみたり、週末でも寝坊せずタップと起きて規則正しく過ごしてあげるようにしたんです。
すると、いつの間にかタップのイタズラはなくなりました。今思えば、私の行動を日頃から観察していて、『ちゃんと起きてぼくと遊んで』って訴えていたのかなと思いますね」
タップくんなりのペースで、少しずついろんなことができるように
タップくんにはビビリな一面もあり、大型犬や勝気な性格のコが苦手なのだそうです。相手が大人しい性格のコでもビクビクしてしまうことがあったり、お散歩中に苦手なコがいると立ち止まったりUターンをしたりと、散歩コースを変えざるを得ないこともまだあるのだそう。
でも、徐々にできるようになってきていることも増えているのだとか。
だんさん:
「初めて行ったドッグランでは角にうずくまってしまいましたが、ようやく私たちについて歩けるようになってきました。まだまだ他のコとかけっこしたりはできませんが、少しずつほかのコとの距離を縮めてもらえたらと思います」
だんさん:
「ビビリなタップではありますが、病院やカフェなどのお店では、足元で伏せやお座りで静かに待つことができます。このときは、隣に大型犬がいても少しニオイを嗅いだりして、極度に怖がることもありません」
ご家族に見守られながら、タップくんなりのペースで、ゆっくりといろんなことに慣れていっている様子が伺えます。
家族と出かけるのが大好きなタップくんと、いろんなところに出かけたい
慎重で臆病なところもあるけれど、タップくんは家族で出かけることが大好き。普段の散歩も1人より2人、3人、4人と人数が増えるほど足取りが軽くなるように感じると、だんさんは言います。
だんさんご家族は、タップくんとの「これから」について、このような思いを抱いているようです。
だんさん:
「コロナが終息したら、また一緒に大阪へ帰省したり、湘南を満喫すべくシュノーケリングに行ったり、さまざまなところへ出かけたいと思います」
だんさんご家族のもとで、穏やかな日々を過ごしているタップくん。これからも、ご家族と一緒にいろんな経験をしていくことでしょう。タップくんの日常の様子は、ぜひだんさんのInstagramでもご覧ください!
写真提供・取材協力/@tap_shonan_dogさん
取材・文/雨宮カイ
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