犬が好き
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動物愛護活動の最前線でボランティアの人々を支える獣医師
院長である太田快作先生の取り組みを紹介します。
18才で旅立った花子ちゃん
動物病院を開業後も、かけがえのない相棒として太田先生を支えてきました。
そして2020年9月。
花子ちゃんは18才半という年齢で亡くなりました。
「今の自分があるのは、すべて花子のおかげだと思ってます。
診療にくるペットたち一頭一頭は、みんな花子だと思って向き合うようにしているんです」
愛護活動と一般診療を両立させる動物病院の誕生
「動物愛護活動は、獣医師と行政が力を合わせて推進していくべきだと考えています。
たとえば、町の動物病院がそれぞれ一頭ずつでも、野良猫や野良犬の避妊・去勢手術を無償で行えば、子犬や子猫がさらに生まれることを防ぎ、その地域から不幸な犬猫の数を減らすことができる。
でも現状では、ボランティアさんが、自分の時間を削って、資金もないなかで多くの動物たちの命を救っていますよね。
そうしたボランティアさんを、獣医師と、各自治体が運営する動物愛護センターこそが助けないといけない。
私は、動物病院が一般診療と動物愛護活動の両方をやっていけることを証明したかった。
動物のおかげでごはんを食べさせてもらっている獣医師が、社会貢献をしないでどうするんだって、思うんです」
全国にわたって動物愛護の活動を続ける
2年前には、山口県周南市の野犬保護現場で、医療面のサポートをしました。
また、動物愛護団体から保護動物を預かり、病院で治療をして、新しい飼い主さんに譲渡する活動も行っています。
ブリーダー崩壊現場からやってきた3頭
保護された3頭は、人と接した経験がなく極度のビビリですが、太田先生と看護師さんによって、人に慣れさせてから、新しい飼い主さんを探す予定なのだそうです。
次回は、多くの保護犬と人々を幸せにし続ける太田先生の活動と、実際に保護犬を迎え入れたご家族をご紹介します。
※各情報は、2020年12月4日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2021年2月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/尾﨑たまき
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