犬が好き
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ある保護犬との出会いが、ひとりの獣医師に活動の道を開いた!
院長である太田快作先生の取り組みを紹介します。
診療後の空き時間や休診日に保護活動を行う
ハナ動物病院で太田先生は、一般の飼い主さんの診療のほか、診療後の空き時間や休診日には、保護活動の現場に足を運び、低料金や無償で避妊・去勢手術や治療を行っています。
まさに、ご自身の時間のほぼすべてを、動物たちの命を救うために使っている獣医師なのです。
キッカケは、保護犬の「花子ちゃん」
保護犬「花子ちゃん」との運命的な出会いからでした。
「私の大学では2年生になると、青森県十和田市にあるキャンパスに通うのですが、ひとり暮らしをすることになったら、犬と暮らそうと、ずっと前から決めていました。
それで、保健所に行って、犬を引き取ることにしたんです」と太田先生。
放っておいたら死んでしまう!と野良犬をつぎつぎ保護
そして保健所にいた4頭の子犬のうち、縁があって花子ちゃんが太田先生の家族になったそうです。
獣医学部の学生が多く住む十和田市には、ペット可のアパートが多かったとのこと。
花子ちゃんとの生活を学生アパートでスタートした太田先生は、やがて大学周辺で目にした野良犬や野良猫を保護し、自室で保護することに。
「当初は『保護活動をしよう!』といった意気込みはなかったんですね。
放浪している野良犬を放っておいたら死んでしまう、それなら自分のアパートで世話をしよう、という感じでした」
大学に『犬部』を設立し、保護活動をスタート
太田先生のアパートには常時10~15頭の犬猫が保護され、犬部の部員とともに新しい飼い主さんを探す活動をしました。
その後、犬や猫と暮らす学生が増えていったそう。
太田先生いわく、犬部の部員第一号は花子ちゃんで、「ボスキャラだった花子は、保護した犬たちの教育係をいつも務めてくれました。
また、保護した子犬の母親役をしてくれたことも」。
※各情報は、2020年12月4日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2021年2月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/尾﨑たまき
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