犬が好き
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里親募集していたトイプーを家族に。第2の犬生を歩む愛犬の姿から、飼い主が感じた「気づき」とは
いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、ふうくんとの出会いや今の暮らしについて、飼い主さんに2回に分けて(2020年12月/2021年6月に取材)お話を伺いました。
インターネットで、里親募集をしていたふうくんを見つけた
「ふうはしっぽをたくさん振ってくれて、私の顔をペロっとなめてくれました。アニーとも楽しそうに遊んでいたことが印象的でしたね」
そして飼い主さんご家族は、トライアル期間を経てふうくんと正式に家族になることができたのでした。
トライアル期間中に、飼い主さん自身もいろんな気づきが
飼い主さんは、トライアル期間中に印象的だったことがあったといいます。
飼い主さん:
「ふうのクレートトレーニングが完璧で、家族みんなで感動してしまいました。
すごくやんちゃと聞いていたので覚悟していたのですが、先住犬のアニーに比べるとなんてことないことばかりで…自分の犬へのしつけや知識のなさに気づかされる毎日でもありました」
「ふうは噛み癖が少しあるのですが、保護してくれていた方と譲渡後もお会いしていろいろアドバイスをもらっています。
譲渡後もサポートしてもらえることがとても心強く、私自身の悪い部分にもしっかり向き合おうという気持ちになれました。今は試行錯誤して、ふうの噛み癖も少し直ってきたように思います」
飼い主さん:
「私たち家族は犬を連れで出かけることが大好きなので、トライアル期間中もふうをいろんなところに連れて行ったのですが、写真を撮ると少し戸惑っているような顔をしてる気がしたのが印象に残ってます。
最初は家でも落ち着かない様子でチョロチョロしていることが多かったのですが、日を重ねるにつれてアニーの定位置だったクッションの上や、ソファの上で落ち着いて寝てるふうの姿を見ることが多くなりました。
徐々に自分のお家だと認識してくれているように感じて、嬉しかったですね」
ふうくんとアニーくんは、兄弟のような関係性に
飼い主さん:
「ふうは初め、アニーのことをライバルみたいに思っていたようです。アニーのごはんを奪ったりすることもあったんですが、徐々に関係性ができてきて、今ではおやつを食べるときも、アニーが食べているのを待てるようになりました。
体の大きさが違うのでいつもアニーとの遊びには負けてしまいますが、負けるとわかったらアニーが一番好きなボールをくわえて、アニーに見せつけていたりなんかもしますね」
ふうくんと家族になれたことに日々感謝している
そして、ふうくんと出会えたことで「保護犬」の印象が変わったともいいます。
「今回保護犬を迎える条件として、先住犬のアニーの性格を考えてアニーより若いコを探していました。
でも、実際にふうを迎えて思うことは、私がこだわっていたことはそんな大したことではなく、大事なのはそのコときちんと向き合うことが大切で、先住犬との関係も年齢だけの問題じゃないんだなと思いました。
保護犬の中にはいろんな問題を抱えているコもいると思いますが、犬が悪いのではなく、きちんと人が向き合ってあげることが重要なんだと思います。
保護犬と楽しく暮らすためには、まず私自身が犬との向き合い方を学んでいかなければいけないと、ふうと家族になり気づくこともできました。
そして、譲渡後もサポートしてもらえる環境がとてもありがたく、感謝しています」
【ふうくんのその後に迫る】前回の取材後、どのような日常を送っているのかを聞いた
ふうくんに嬉しい変化が♪
飼い主さん:
「ふうは、なんでもアニーのまねをするようになりました。アニーは、いつも窓の外を見て家族の帰りを待っていたり、近所の人や野良猫が来ないかパトロールしているのですが、アニーが動くとふうもついて行って、ふたりで同じことをしていますね」
飼い主さん:
「ほかにも、人との距離感もだんだんアニーに似てきたように思います。甘えん坊なアニーを見て、ふうも同じように身を寄せてくることが多くなり、アニーが横にいると思っていたら、じつはふうだったということが増えてきました」
ふうくんとの出会いは、いろんなことを考えるきっかけになった
飼い主さん:
「保護犬だったふうを迎えて、SNSで『うちも同じ保護犬です』と声をかけてもらうことが増えたり、ふうのことを知ってくれている人とつながることができたりと、SNS上ですがいろんな出会いがありました。
いろんなご縁があることや、ふうが元気でいてくれて私たち家族に癒しをくれることに、日々感謝の気持ちでいっぱいです。
私はふうとの出会いをきっかけに、保護活動や動物を取り巻く環境についてもっと関心を抱くようになり、『保護犬を迎えて楽しくなりました』で終わるのではなく、自分にできることを考えたいと思うようになりました」
「ふうはまださまざまなことに対し敏感で怖がりな部分もあり、現在もいろんな問題と付き合っているので、これからもふうとしっかり向き合っていきたいと思います」
ふうくんたちの日常の様子は、飼い主さんのInstagramでもぜひご覧ください。
取材・文・構成/雨宮カイ
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