犬と暮らす
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「犬が疲れている」とき、どうしたらいい? なかなか休まない犬への対処法も
いぬのきもち獣医師相談室の先生に「犬が疲れているときの対処法」について話を聞きました。
犬が疲れているときはまず安静に休める環境を整えて
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「愛犬に疲れている様子がみられたら、まずは安静に休ませることが大切です。遊びや散歩、おやつなどの楽しい誘いをすることを避けて、静かに休みやすい環境にしてあげましょう。
愛犬が自分の好きな場所で休息している際には、冷えや熱中症などが心配な場所でなければ、触ったり声かけなどはせず、しばらくそっとしておくのが基本的な対応です。
犬を休ませた後は、疲れている様子が改善しているかを確認してあげることと、疲れの症状を何度も繰り返していないかを、引き続き見てあげることも大切です。
また、隠れた病気や体調不良などの要因で体に負担がかかっていると、いつも以上に疲れやすくなったり、回復しにくい場合もあるため、休息後の回復の様子についてもきちんと観察しましょう。
愛犬の変化に気づいてあげることは健康や体調の管理にも役に立ちます。」
疲れている犬が休まない場合の対処法
獣医師:
「まだ幼い月齢の犬や、旅行中などの非日常的な環境変化がある状況では、犬の好奇心を刺激しやすい傾向があります。例えば、匂いや音など愛犬が興味を持つ刺激があると、吠えたり遊びたがるなど、興奮してしまって安静に過ごしにくいケースもあるでしょう。
ただし、こういった状況で様子を見過ぎることで、体の疲労の影響から犬が体調不良を起こす場合もあるため注意が必要です。
対処法としては、例えば、刺激を減らして静かに休める環境であるケージやクレートなどにフードやおもちゃなどを使って穏やかに誘導しましょう。
さらに、ケージやクレートの周囲をブランケットなどで覆って刺激を遮り、その後しばらく構わずに静かにしてあげることで、徐々に興奮が落ち着き、休息もしやすくなることが期待できます。」
犬が疲れている場合は、無理をさせないように気をつけながら、まずはゆっくり体を休める環境を整えてあげましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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