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犬種の特徴を知っておいたほうがいい理由

なんでこんなに多くの犬種がいるのか

現在まで世界では800を超える犬種(イヌ品種)が確認されています。この種類の多さは、犬という生物の特徴でもあります。犬は本来、柴犬を少し大きくしたような姿でした。それが世界中に移動し、定住した先の新しい環境に適応するために体が変化し、違う姿の犬の誕生が始まりました。そして、人の使用目的に沿った選択繁殖、品種改良による変化が施されるようになり、多くの犬種が誕生します。それらの犬種の容姿や性質は長年かけて固定され、近年その特徴はさらに強くなっています。

犬を飼う前だけでなく、犬との生活を始めてからも知っておきたいこと

犬を飼う際には、その犬がどのような目的で作出された犬種で、どのような仕事をしていたかを知ることが大切です。このことは各犬種の得意・不得意、生活中に要求するもの、癖などを知るきっかけとなります。例えば、すばやいネズミを捕らえるために作出された品種は、小さい物が自分の周りを動いた場合、衝動的に捉えます。これは、ネズミかな?と確認しているようでは、ネズミに逃げられてしまうために備わった特性です。このような犬種が小さなオモチャ遊びをする子どもと共同生活を送るには、この衝動性を出現させないようなトレーニングや環境設定を十分に行う必要があります。
すでに飼育している場合も同じです。吠えるために作出されたビーグルやダックスフンドなどは、よく吠えます。これを厳しくしつけ過ぎることは犬に備わっている特性を無理やり押しつぶすようなもので、犬のストレスを増大させる危険があります。吠える特性を理解し、吠えにくい環境を設定したり、吠えるよりもお得な報酬を与えるトレーニングで吠える機会を減らすことが必要です。
また、本来の仕事内容を知り、その仕事に代替するような遊びや運動を日常に取り入れることは、犬のストレスを減少させ、充実した日常を過ごさせる効果が期待できます。
犬種の理解は犬の生活の質を上げるだけでなく、共に暮らす人の生活の質も上げていくと言えるのです。
監修
ヤマザキ動物看護大学 講師 福山貴昭先生(危機管理学修士)

認定動物看護師、ペットグルーミングスペシャリスト
サンフランシスコ動物愛護協会ヒアリングドッグトレーナープログラム修了
犬種本の執筆・監修、多くのセミナー&TV番組でも人気の講師です。
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