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なるほど納得!知ってトク!犬のしつけを行動科学的に考えよう!

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犬を飼育するうえでは欠かせない「しつけ」。
しつけは愛犬と飼い主さんの関係をより良いものにするために欠かせませんね。しかし、犬のしつけは人間の子育てと同じく、必ずしも教科書通りに上手くいくとは限りません。

今回は、犬の行動を科学に基づいて分析し、犬にとってストレスにならないしつけの方法を解説します。愛犬へのトレーニングの参考にしてみてくださいね。

犬の行動を「行動分析学」で理解する!

私たちが愛犬に対して行うべきトレーニングは、その行動を犬にとって「楽しいもの」「いいもの」にすることです。「おすわり」や「待て」などの行動を、愛犬がやりやすいように環境を整備するのが飼い主の務め。そのためには、犬の行動をよりよく理解することが必要になってきます。

犬の行動を理解するために、まずは「行動のABC」をご紹介します。
A…先行事象
B…行動
C…結果事象


トイレトレーニングを例にすると

A(先行事象)で「トイレスペースがある」
B(行動)で「犬が尿道括約筋をゆるめる」
C(結果事象)として「尿を排出したらフードが提供される」


といった流れになります。

当たり前のことですが、飼い主としては、トイレスペースで排泄をして欲しいですよね。そのためには、飼い主側がAのトイレスペースを常に清潔にし、排泄しやすい環境を整えてあげる必要があります。

また、犬側はCの結果事象として「フードをもらえる」ことに喜びを覚えるため、その環境を整えてBの行動へと促してあげることによって、フードに行きつくことを徐々に覚えていくはずです。

つまり、犬にとってBの価値を高めてあげることが、トレーニング成功への近道になります。

犬のしつけにフードを使用する理由

犬にやってほしいことがある場合、強く叱ったり無理やりやらせたりすることはおすすめできません。
犬にも感情がありますから、この方法だとほとんどの場合で上手くいきませんし、飼い主さんと愛犬の信頼関係も崩れてしまうかもしれません。

例えば「おすわり」を教えたい場合を例にとります。

① 飼い主さんが「おすわり」と言う。
② 犬が腰を下げ、お尻を地面につける。
③ 飼い主さんが犬に何らかの報酬を与える。


こういった流れになりますが、③での報酬が犬にとって価値がない場合、②を行う理由がないため、犬はなかなか「おすわり」を覚えてはくれません。
また、上手くいかなかった場合に強く叱ったり叩いたりしてしまうと、②を行うことを苦痛と感じ、さらに成功からはかけ離れてしまいます。

その点、フードは犬にとって最高の報酬になるので、③の段階でフードを犬に提供することによって、犬側のやる気が向上し、トレーニング成功へと進んでいくのです。

もちろんフードでなくても、その犬にとって価値のあることならなんでもかまいません。おもちゃで遊んだり、たくさんなでてあげたりして、愛犬の行動の努力に見合う報酬を与えてあげましょう。

トレーニングは徐々にステップアップしていこう

トレーニングは時間をかけて積み上げていくもの。教えたらすぐに1から10まで完璧にこなしてくれることは、まずありません。
行動分析学でご紹介したABCを毎日繰り返して、徐々にステップアップしていくのが理想です。

たとえば、ブラッシングする際には、まず床に置いてあるコームを犬が怖がらずに見ることから始まり、飼い主さんがコームを持つ姿を見る、背中だけブラッシングする、前足だけブラッシングするというように、少しずつ難易度をあげるよう意識し、最終的に「全身ブラッシングされてっも犬がリラックスしている状態」にもっていくことが目標です。

早くゴールにたどり着くことを優先せず、犬がいかにリラックスしているか、犬が怖がらずにストレスなくBをこなしているかをよく観察することが大切です。

飼い主さんと愛犬の信頼関係を築き上げつつ、楽しくトレーニングにトライしていきたいですね。

出典:「いぬのきもち」2017年11月号『犬のしつけを科学する』
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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