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犬は飼い主をどのように判別している? 重要なポイント2つ|獣医師解説

飼い主さんが離れているところにいても、「愛犬がちゃんと気づいてくれた」という経験がありませんか?

犬はどのようにして、飼い主さんのことを判別しているのでしょうか。今回、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬はどうやって飼い主さんを判別しているの?

見つめるトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は人の感覚器官の性能と比べると聴覚、嗅覚が優れていて、視力は劣っているということがわかっています。そのため、犬にとって飼い主さんの判別は、音とニオイで行われるのではないかと推察されます。

飼い主さんを判別するポイント1.音

まず、音については、飼い主さんの声や話し方の特徴が大きな判別ポイントになっているでしょう。遠くから愛犬のことを呼んでも飼い主さんの声だとわかりますし、電話越しの声を聞き分けることもあります。

また、犬は言葉だけではなく、飼い主さんの表情や雰囲気、声のトーンで聞き分けているので、これらがわかりやすい人は犬も判別しやすいのではないでしょうか。ちなみに、はっきりとしたやや高めの声で話しかけると、犬は聞き取りやすいです。

声のほかにも、足音や飼い主さんが発する特徴的な音も、判別ポイントに。飼い主さんの歩くリズムや、キーホルダーやバッグなどの特徴的な持ち物の発する音も、飼い主さんを判別するための材料になっていることもあるでしょう。

飼い主さんを判別するポイント2.ニオイ

ニオイについては、飼い主さんの体臭が大きな判別ポイントに。また、飼い主さんの体から香る柔軟剤や香水などのさまざまな情報を、犬は本能的に分析しているのではないかと考えられます。

たとえば、飼い主さんのニオイのしみついたセーター類や毛布などは、犬の不安定な精神を落ち着かせるために効果を発揮することもあります。このように、犬にとって飼い主さんのニオイは、重要な役割を持っているのかもしれません。

犬の目には、飼い主さんはどのように見えているの?

くつろぐポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬はもともと視力があまりよくなく、色を見分けることも苦手です。

犬の視力は平均で0.2~0.3程度で、焦点を合わせる能力が弱く、視界がぼやけて見えています。飼い主さんのことを見るときも、すりガラスを通したような画像のように見えているので、細かい顔のパーツまでは見るのが難しいでしょう。

犬が識別しやすいのは何色?

ちなみに、犬は黄色や青色は識別できるようです。飼い主さんを判別する際に色はあまり関係がないと思いますが、おもちゃなどは犬が識別しやすい色のほうが遊びやすいのではないでしょうか。
お散歩するミニチュア・シュナウザー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が飼い主さんのことを判別するためのポイントとして、音とニオイが大切なようです。視力は劣っているため、飼い主さんのことはシルエットのような全体像で捉えているようです。

飼い主さんは、豆知識として覚えておいてくださいね!
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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