犬は人と同じような感情をもとに、笑顔を浮かべることができるといわれています。そんな愛犬の笑顔がもっと増えたら素敵ですよね。日々のしつけや遊びも少しのコツを意識するだけで愛犬の笑顔を引き出せる時間になります。そこで今回は獣医師の増田宏司先生に、「愛犬がもっと笑顔になれる遊びとしつけのコツ」を伺いました。
遊びはあえて短時間で
愛犬により長く笑顔でいてもらうためには、遊びにも時間制限を設け、あえて愛犬が充分に満足する前に切り上げてみましょう。
愛犬が「もう少し遊びたいな」と物足りなさを感じるくらいがちょうどよく、遊びのワクワク感が長続きします。
遊びのなかで愛犬の「得意」を伸ばしてみる
遊びの時間こそ、まだ知らない愛犬の一面を知るチャンス。
走るのが得意、掘るのが得意など、愛犬が上手にできる遊びが何か探してみてください。愛犬が上手に遊べていたら、「上手だね」とすかさずほめてあげましょう。愛犬の満面の笑顔が見られるはずです。
おもちゃに名前をつけてみる
愛犬のお気に入りのおもちゃには名前をつけて、遊ぶときに「今日は○○で遊ぼうね」などと名前を呼んで覚えさせてみてください。名前がつくことで愛犬の記憶にも残りやすくなり、愛着がわいて、おもちゃで遊ぶ時間がより一層楽しくなります。
散歩はあえて毎日違う時間に行く
朝の散歩は7時、夜の散歩は19時など、毎日決まった時間に散歩へ行っている飼い主さんも多いかもしれません。しかし、日によってあえて時間を変えてみるのも手です。
いつ散歩に行けるかわからないので、愛犬のワクワク感がアップするだけでなく、おねだり吠えの予防にも効果的です。
トレーニングは「楽しく」をモットーに
しつけは愛犬の「できること」を増やして可能性を広げられる時間でもあります。愛犬が「もっとやりたい!」と感じられるような、楽しい時間にできるよう意識してみてください。
ごほうびを半分の量にして倍の回数与える
犬はおやつを一回にたくさんもらうことよりも、もらう回数が多いほうに喜びを感じます。そのため満足度を上げるには、一回のごほうびの量を半分にして、倍の回数与えてみて。同じ量を与えているにもかかわらず、愛犬の笑顔を見られる機会が倍増しますよ。
遊びとしつけは愛犬にとって欠かせないものだからこそ、少しでも愛犬の「楽しい」が増えたらいいですよね。ぜひ今回ご紹介した内容も参考に、日々の暮らしに工夫を加えて、愛犬をもっともっと笑顔にしてあげてくださいね!
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2022年1月号『2022年も、その先も! 愛犬にとって「最高の飼い主」でいるために 愛犬がずっと笑顔でいられるための25のヒント』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。