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気付いたときは手遅れに…見た目ではわからない目の病気

犬に多い、目の病気。

健康診断の際に行う眼科検診では、見た目ではわからない目の異常を発見することができ、早期発見・治療につなげることができます。
犬の健康診断では、おもに身体検査、尿検査、便検査、血液検査が行われますが、必要に応じてレントゲン検査や超音波検査などのオプション検査も行われます。そうしたオプション検査のうちのひとつが眼科検査です。検査はおもに「眼圧測定」と「涙液量検査」です。
「眼圧測定」では、緑内障や網膜剥離を、「涙液量検査」ではドライアイ(乾性角結膜炎)、結膜炎などを調べることができます。下記の基準値に基づいて診断されます。

眼圧検査   基準値16±4mmHg
涙液量検査  基準値18.9~22.9mm/min
眼圧検査は、房水という液体によって保たれている眼球の内圧を機械で測定します。緑内障や網膜剥離が起こっていると、検査値は上昇する傾向にあります。眼圧は、健康の場合は、基準値内で一定に保たれていますが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動します。

涙液量検査では、1分間にどれくらい涙液が産生されるかを調べます。涙液量が減少すると角膜に傷つきやすい状況にある、もしくはすでに病気になっている可能性があるといえます。

緑内障は、進行すると失明する病気ですが、気づいたときにはかなり進行している場合も少なくありません。できれば症状が出る前に早期発見・治療をしたいので、定期的な眼圧測定をしておくと安心です。健康診断のとき以外でも、愛犬の目に関してどんな小さなことでも気になることがあったら、動物病院を受診しましょう。

※写真はイメージです。特定の病気とは関係ありません。

監修/南 直秀先生(東京動物医療センター副院長)
文/犬神マツコ
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