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ゴハン前にぐるぐる回る、ガムを埋める……愛犬の不思議行動には理由があった!

愛犬がひんぱんにするクセのようなしぐさや行動はありませんか? じつは、それには犬なりの理由があるようです! 今回は、飼い主さんにも理由がわからない不思議な行動に注目。その理由を獣医学博士の増田宏司先生に解説していただきました。

おやつやフードを察してグルグル回転する

神奈川県 ライムくん(オス・2才/5.5kg/トイ・プードル/臆病で甘えん坊)
神奈川県 ライムくん(オス・2才/5.5kg/トイ・プードル/臆病で甘えん坊)
【飼い主さんのコメント】
子犬のころからおやつやフードが入っている棚を開けた途端にグルグル回転。あまりにも高速回転しつづけるので、壁に頭をぶつけそうなときもあるほどです。

【増田先生の回答】「早く」の要求が飼い主さんに伝わったから

どちらも、早く食事にありつきたい要求からの行動でしょう。これらの行動をしたときに、飼い主さんが「もー」などと言いながらも食べ物を与えるなどした結果、覚えてクセのようになったのでは? 食事の前に、いったん「オスワリ」させてクールダウンさせるようにすれば、徐々にソワソワせずに落ち着けるようなるでしょう。

骨形ガムだけは食べずに庭に埋める

京都府 ゼンくん(オス・推定7才/24.0kg/ミックス/ビビリで食いしん坊)
京都府 ゼンくん(オス・推定7才/24.0kg/ミックス/ビビリで食いしん坊)
【飼い主さんのコメント】
野犬で保護されていたゼンを受け入れたばかりの6才のころ、おやつとして骨形ガムを与えたら、毎回埋めるように。ほかのおやつは埋めないのですが……。

【増田先生の回答】「骨形ガム=特別」と認識しているのかも

野生時代、食べきれない獲物は掘った穴に隠して保管していました。その名残だと思われますが、ゼンくんの場合は骨形ガムを〝特別なもの〞と認識して取られないようにしていそうです。逆に、さほど好きでもないものを隠すことも。飼い主さんが困っているなら、骨形ガムは与えず、埋めて隠そうとしないおやつを与えるようにしましょう。

届く高さになると、お父さんの頭をなめ回す

福島県 ちくわちゃん(メス・1才/4.8kg/チワワ/おっとりのんびりでやさしい)
福島県 ちくわちゃん(メス・1才/4.8kg/チワワ/おっとりのんびりでやさしい)
【飼い主さんのコメント】
生後7カ月ごろからお父さんの頭をなめるフェチのようなクセが。頭じゅうなめ回すと満足気な様子に。汗ばんでいるときは念入りな気が……。

【増田先生の回答】汗や鼻水の〝しょっぱさ〞や男性特有のニオイのとりこでしょう

どちらも愛情表現や信頼感からしているのでしょう。そのうえ、汗や鼻水の味だけでなくニオイも好みでやみつきに。ちなみに、犬は女性よりも男性のニオイが好きで年配の人ほど好かれる傾向にあります。やさしい飼い主さんが受け入れてくれるからクセが定着しているのでしょう。これからも受け止めてあげると絆が深まるでしょう。
いかがでしたか? 増田先生によると、こうしたクセのような行動のなかには体の不調が隠れているケースもあるそう。「このクセは変かも」と思ったら、念のため獣医師に相談すると安心です。
お話を伺った先生/獣医師、獣医学博士 増田宏司先生
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『そのクセ、なぜするの?』
写真/読者提供
イラスト/二階堂ちはる
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

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