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去勢したのに愛犬がマウンティングをやめない!その理由と解決法とは

犬の去勢手術|メリット・デメリット

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去勢手術のメリット

オスの犬の場合、7才を過ぎると前立腺疾患や肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアを発症する可能性が高まりますが、去勢手術を行うことによってこういった病気にかかりにくくなります。未去勢の犬でも、病気を発症した結果、去勢手術をせざるを得ない状況になった例もあります。

そのほかのメリットとしては、発情期のメス犬を気にしなくて済むといった点も挙げられます。発情期のメス犬がいると、オス犬の飼い主としてはどうしても気を遣ってしまいがちですが、去勢手術を行うことで気苦労が減るでしょう。

また、排尿によってテリトリーの主張を繰り返すマーキングや、支配性による攻撃、オス同士の争いを起こす可能性もぐんと減少するのが、去勢手術のメリットです。

去勢手術のデメリット

去勢手術は精巣を除去してしまうため、精子を生産できず交配することが不可能に。また、手術によってエネルギーの代謝に変化が起こるため、太りやすくなる犬もいます。しかし、体重の増加と去勢手術の因果関係が、未だにはっきりとは分かっていないのも現状としてあります。

去勢してもマウンティングをしてしまう原因

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マウンティングなどの問題行動が減少するなど、さまざまなメリットのある去勢手術ですが、手術を行う時期によっては、マウンティングがおさまらないこともあります。たとえば既にマウンティングを日常的に行っている犬が去勢手術を受けても、「行動」を学習しているため、手術後もマウンティングを繰り返してしまいます。

性的な意味合いというよりも、遊びの一環としてマウンティングを行う犬もいますので、去勢手術をすることで必ずしも問題行動が減少するとは言いきれません。さらに潜伏睾丸と呼ばれる片方の精巣が下りてこないケースでは、手術を行った際に腹腔に睾丸が残ってしまうため、マウンティングが軽減されないこともあります。

こんな場合はどうする?去勢済みの愛犬のマウンティング解決方法

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去勢手術を受けた愛犬が、手術後もクッションなどで腰をふってマウンティングを行っている場合、腰を痛めやすい犬種だと腰を痛める原因に。もし手術後もマウンティングが続く場合には、まずは一時的にクッションなどの対象物を取り除くのがおすすめです。もしクッションを隠すのが難しいときは、腰をふり始めたときにだけ取り上げるのも効果的です。

それでも鳴いたり吠えたりしてクッションを欲しがる愛犬には、おもちゃや散歩などで気を紛らわせるのも良いでしょう。これらの対策を数ヵ月間続けることで、クッションから離させていってみてください。もしそれでもマウンティングがおさまらない、あるいは要求がひどくなってしまうのであれば、行動治療の専門家に相談するのも一つの手です。

気になるようなら一度専門家や獣医師に相談を

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去勢手術は病気の予防につながったり、発情に伴うストレスや興奮を予防できたりとメリットが多い一方で、手術後太りやすくなったり結果的にマウンティングなどの問題行動が減らなかったりと、少なからずデメリットもあるようです。

しかし去勢後のマウンティングに関しては、きちんとした対策を行うことで症状がよくなる可能性もあります。もし気になる場合は、専門家やかかりつけの獣医師に一度相談してみてくださいね。
出典/「いぬのきもち」17年4月号『避妊・去勢手術みんなの体験談』(監修:東京動物医療センター(東京都杉並区) 副院長 南直秀先生)
   「いぬのきもち特別編集 子いぬと仲良くなる育て方~健康・お世話編~」『避妊と去勢のメリット・デメリット』(監修:グラース動物病院 院長 小林豊和先生)
   いぬのきもち WEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A マウンティング」(https://pet.benesse.ne.jp/dog/sogojoho/qa/)
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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