夏は犬の皮膚トラブルが増える要因が多くなります。だからこそ、丁寧なスキンケアで皮膚を守ることが大切です。今回は、保湿やブラッシング、紫外線対策などについて、獣医師の後藤慎史先生に教えていただきました。
保湿で愛犬の皮膚を守ろう
室内で生活することが多い犬が夏になりやすいインナードライ。インナードライを防ぐためには、保湿が大切になります。
夏だとベタつきが気になるため、ベタつきの気になりにくい泡やスプレータイプの保湿剤がおすすめ。
被毛をかきわけて皮膚に保湿剤を塗ったら、手のひらで押さえてなじませます。万が一犬が保湿剤をなめてしまう場合は、気が紛れやすい散歩や遊びの前につけてみてください。
ブラッシングで皮膚トラブルの早期発見!
皮膚トラブルは、予防と同じくらい早期発見がとても大切です。自宅でのプラッシングは皮膚の異変に気づくチャンス。ブラシで被毛をかき分けながら、寄生虫や皮膚の状態をチェックしましょう。
毛量が多い犬種の場合は、ドライヤーの冷風を当てながらブラッシングしてもいいでしょう。散歩の後や外に出かけたあとは、ノミやマダニなどの寄生虫がついていないかよく確認してください。
愛犬も紫外線対策をしよう
長時間のおでかけは日焼け止めでケア
基本的には、紫外線のダメージを受けやすい日中のお出かけは控えるべきですが、長時間外にいる場合は、紫外線のダメージを最小限にするためにペット用の日焼け止めを活用しましょう。
UVカット機能の洋服も活用
皮膚に持病がある場合は、紫外線で悪化してしまうことがあります。外出する場合は、UVカット機能の洋服で紫外線をブロックしましょう。
紫外線を受けやすい背中を全てカバーできるものがおすすめです。ただし、ずっと着せたままはよくないので、散歩時だけなど時間を決めて活用しましょう。
皮膚トラブルは予防が大切ですが、日頃から愛犬の体をよく観察し、異変の早期発見も心がけましょう。
お話を伺った先生/後藤慎史先生(北川犬猫病院院長 ヒフカフェ動物病院獣医師)
参考・写真/「いぬのきもち」2022年7月号『夏はスキンケアで皮膚トラブルから愛犬を守る!』
文/山村晴美
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。