1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. しぐさ・生態
  4. 行動
  5. 「自転車の車輪に突進…」散歩中の犬の不思議行動・お悩みに専門家がこたえます!

犬と暮らす

UP DATE

「自転車の車輪に突進…」散歩中の犬の不思議行動・お悩みに専門家がこたえます!

犬の困りごとのなかには、少々恥ずかしくて人に言えなかったり、共感を得られにくいものもあるかもしれません。今回は、飼い主さんたちが体験した散歩中の愛犬の不思議な行動について、獣医師でドッグトレーナーの藤本聖香先生に解説していただきました。

足のまわりをクル~ッと回ったりする

散歩中のビーグル
peterkirillov/gettyimages
「前に進んでいる最中に、突然足のまわりをクル~ッと回ったり、“欽ちゃん走り”をしたり無駄な動きをするので、道行く人からクスクス笑われます。リードが足にからまることも……」(東京都 J.I.さん)

好奇心旺盛な犬は周囲の環境に興味津々で、何かあると確認したくて向かおうとするものです。この場合も、気になるものに向かおうとしただけで、リードでつながれているのでクル~ッと回ってしまうのでしょう。
対策としては、飼い主さんの横で飼い主さんに注目させながら歩くトレーニングがおすすめ。楽しく声をかけながら歩き、横に来たときはほめて、目が合ったら笑顔で応えてあげてください。

自転車の車輪をめがけて突進する

お手をする犬
Kane Skennar/gettyimages
「散歩のときに、自転車が通ると豹変。車輪をめがけて突進しようとします」(宮城県 J.H.さん)

犬は恐怖心や不安感が強くなった場合、防御するために攻撃行動を起こすことがあります。車輪を敵と見なし、走り去るのを追い払えたと勘違いして、適切な対応だと思っている可能性が。
まずは止まっている自転車を見せるところから慣れさせましょう。吠えなければほめて、おやつなどごほうびを与えてください。

同居猫には無関心なのに野良猫だけ追いかけ回す

犬と猫
Janie Airey/gettyimages
「同居猫には無関心なのに、野良猫と遭遇すると、どこだろうが猛ダッシュ。坂道のときは大股で飛ぶように走らされ、生きた心地がしなかったです」(神奈川県 M.T.さん)

相談者さんの愛犬の犬種であるゴールデン・レトリーバーは、好奇心旺盛で活動的な犬種。初めて会う野良猫に興味があり、追いかけてみたら楽しくて、もはやアトラクション化しているのかもしれません。
対策としては、飼い主さんが先に猫を見つけるようにし、おやつや音の鳴るおもちゃを利用して自分に注目させてみてください。その後、猫から遠ざかるように進路変更をしましょう。

ウッドチップを食べてしまう

ウッドデッキでくつろぐゴールデン・レトリーバー
Image Source/gettyimages
「ドッグランで、ウッドチップを食べてしまいます。8才ぐらいまではかじっても吐き出していたのに。散歩仲間と話しこんでいるときなど、愛犬から目を離した隙に発生します。今はアヒルガードをして対策しています」(東京都 H.I.さん)

犬は飼い主さんの反応が大きかった行動を、かまってもらえる行動だと勘違いして覚えることがあります。飼い主さんの気を引くのに、ウッドチップを食べることが効果的だとインプットされているかもしれません。
誤食を防ぐガードをしていると食べられませんが、仮にまた食べてしまったとしても、少量であれば害はないので、大きなリアクションはしないようにしましょう。
犬の困りごとには、習性や生態が関係していることがほとんどです。愛犬がその行動をする理由を探って、それぞれに合った対策をしていきましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2023年5月号『ちょっと恥ずかしい!? 知られざる生態も見えてくる! 愛犬のマニアック困りごと』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る