足元で眠る愛犬を見ると、どことなく信頼されている感じがして嬉しくなりますよね。寝場所にあらわれる犬の気持ちを、哺乳類学者の今泉忠明先生に伺いました。「いぬのきもち」アプリから、飼い主さんの足元で眠るかわいい犬たちの画像もご紹介します。
寝場所に飼い主さんへの気持ちがあらわれる
愛犬が選ぶ寝場所には、飼い主さんのことが大好きな気持ちがあらわれるといいます。
野生時代の犬は、小さな物音ひとつしても動き出せるほど眠りが浅かったそうですが、そうした本能は家庭犬になったいまでも残っています。家庭犬は家族全員のことを見渡せる場所を好んで寝場所にし、一見ひとりになりたそうに思える狭い場所や部屋の隅で寝ていても、そこで大好きな家族の気配を感じているのです。
飼い主さんの体にくっついて眠る理由
犬は飼い主さんの体にくっつくことで、子犬気分を味わっていることもあるようです。飼い主さんの鼓動や息づかい、温もりはとっても心地よく、母犬のお腹の中にいたころのような感覚で眠れるのでしょう。
ピタッ! 飼い主さんの足元で眠る犬たち
マルチーズのハクくんは、パパの足の間でウトウト。足首にあごを乗せて、気持ちよさそうにまどろんでいます。
いつも、ここで!
なぜだか、いつも飼い主さんの足元でねむってしまうというぽぽくん。かわいいから、飼い主さんもつい許してしまうのだそう(笑)
大好きな場所♡
パパの足を枕に眠っているのは、柴のはちくん。はちくんは、この場所が大好きだそうです。
夜の定番!
飼い主さんの足の間にいるのは、ミニチュア・ダックスフンドのゆきちゃん。夜はいつもこの場所にいるそうです。
高さがちょうどいい♪
かかとにあごを乗せて眠っているのはトイ・プードルのまろくん。お兄ちゃんの足の高さが、ちょうどいいみたい。
足元を寝場所に選ぶ犬の心理
飼い主さんのベッドのどこで寝るかでも、愛犬の気持ちがわかるといいます。足元は、飼い主さんと対等な関係にある犬が選びやすい寝場所。背中や足先など、自分の体のどこかしらを飼い主さんにくっつけていることが多く、飼い主さんに何かあれば助けようと思っています。
とってもいい関係が築けているからこそ、足元に寄り添ってくれる愛犬たち。その気持ちも、かわいい寝顔が見られるのも、飼い主さんにとってはたまらないご褒美になるでしょう。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳類学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう!“寝る場所”でわかる犬のキモチ』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。