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「犬の多頭飼いは大変?」飼い主さんの本音と必要な心構え

いぬのきもちが2023年8月にアプリ内で行ったアンケートによると、今回、回答いただいた2頭以上の犬を飼う飼い主さんの63%が「多頭飼いは大変」と感じていることがわかりました。いったい、アンケートからどんな実態が見えてくるのでしょうか? 多頭飼いを始める前に必要な心構えをいぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に伺います。
※2023年8月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 189人)

暮らして実感! 「多頭飼いは大変」と感じること

ソファで立つ柴のみるくちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんたちは、多頭飼いのこんなところに大変さを感じているようです。

  • 「抱っこするとほかの犬が吠える」

  • 「体調不良のときに、薬の投与やゴハンを分けるのが大変だと感じます」

  • 「2頭いるので、トイレのしまつ・ゴハン・健康管理・遊びがすべて2倍」

  • 「大きな犬は、ワンプロしたときに大変」

  • 「マンションの敷地内は抱っこをしないといけないので、なかなか大変です」

  • 「年齢や運動量に違いがあり、別々に散歩へ行かなければならない」

  • 「あまり相性が合わず、同じ部屋にできない……」

大変を上回る「楽しさ」もある

遊びに誘うミニチュア・ダックスフンドのまるくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
大変と感じることもありますが、多頭飼いにはそれを上回る喜びもあると答えた飼い主さんのコメントです。

  • 「大変さを上回るかわいさと癒しがある」

  • 「犬同士が仲よく遊んでいるのを見ると、多頭飼いでよかったと思う」

  • 「それぞれ性格が違うので、反応の違いを見ていて楽しい」

  • 「1頭では見られない行動や表情が見られる」

  • 「散歩など、家族で出かけることが多くなった」

  • 「家族全員が生き生きしている」

  • 「家がにぎやかになる」

【獣医師取材】多頭飼いを始める前の心構え

お姉ちゃんと仲良しのティガくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――多頭飼いをするときに、気をつけた方がいい犬種や年齢の組み合わせはありますか。

白山先生:
「個体差はありますが、スピッツやシベリアン・ハスキー、柴、秋田などの原始的な犬種はテリトリー意識が強いため、多頭飼いに向いていない場合が多いとされています。また、シニア犬と子犬の組み合わせは運動量や体力に差が大きく、子犬がじゃれてくることでシニア犬にストレスがかかってしまうこともあるので注意が必要です」
隣を見つめるポメラニアンのハルくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――アンケートでは経済的な負担を感じている声も多く聞こえました。多頭飼いを始める前に、経済面で考えることはありますか。

白山先生:
「食事・生活用品・病院・ワクチン・予防関連費などの費用が飼育する頭数分かかることを念頭におき、ご家庭の予算に組み込んで考えることが大切です」

――そのほかに、必要な心構えはありますか。

白山先生:
「犬それぞれに性格が違い、社交的で多頭飼いに向いているコもいれば、そうでないコもいるということを理解してあげましょう。
また、多頭飼いをする場合でも、個々のパーソナルスペース・お皿・トイレ・寝床などを用意してあげる必要があり、飼育スペースの確保が必要です。さらに、多頭飼いはお世話の時間なども長くかかるため、ご自身の生活スタイルと照らして時間が確保できるかも考える必要があるでしょう」
楽しいことばかりではないから、大変になることも想定しておかなければならない多頭飼いの暮らし。自分の生活と照らし合わせて考えてみてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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