犬のオシッコの失敗はなぜ起こる？トイレをはみ出す場合の対処法

愛犬が「トイレスペースと違うところでオシッコをした」「トイレからはみ出してオシッコをした」という経験のある飼い主さんはいませんか？

そもそも、犬のオシッコの失敗はなぜ起こるのでしょうか。

「犬のオシッコの失敗とトイレをはみ出す場合の対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。

犬がオシッコを失敗するのはなぜ？

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愛犬がトイレでないところでオシッコをする場合、

家族に迎えたばかりでまだトイレを覚えていない

膀胱炎などの泌尿器系の病気がある

多飲多尿の状態であるとき（糖尿病やクッシング症候群などの持病がある、投薬をおこなっている影響など）

体のどこかに痛みがある

加齢によってトイレにすぐに行けなくなった

トイレの認識が曖昧になってしまった

飼い主の気を引きたい

緊張や興奮をしている

などの理由からトイレを失敗することが考えられます。

愛犬がオシッコを失敗したときの対応

犬がオシッコを失敗した場合の対応をまとめました。

①動物病院の受診をする

いつもはトイレトレーやペットシーツの上で上手に排泄できる犬が、急にオシッコを失敗するようになった場合や何度もトイレに行こうとするが失敗してしまう場合などは、まずは動物病院を受診して病的な要因がないかを診てもらいましょう。

愛犬の様子やオシッコの色、ニオイ、頻度などを観察して獣医師に伝えると診察時に役立つ可能性があります。

②トイレの場所を犬がしやすい所へ移動する

持病や投薬治療中、加齢などでおしっこが間に合わなかったり仕方なくトイレではない場所で排泄をしてしまう場合は、治療をすることで失敗しにくくなることもあります。

しかし、シニア犬や持病のある犬などでトイレのサポートやお世話が必要な場合は、トイレの場所と寝床を近づけて排泄しやすくさせたり、おむつを使用することも選択肢となるでしょう。

③トイレトレーニングをもう一度やり直す

もし、トイレの場所が曖昧になって排泄を失敗している場合は、トイレトレーニングを最初から行う必要があります。

まずは子犬の頃のように、トイレでオシッコを成功したらすぐに褒める環境作りを整えてあげてください。

成功できるようになるまでは、基本的にはクレートやケージ内で生活をさせて、飼い主さんがトイレサークルとの行き来をサポートするなど、犬の行動を制限する必要もあります。

飼い主の気を引くためにわざとオシッコをはみ出すことがある

犬のなかには飼い主の気を引くために、わざとトイレスペースからはみ出してオシッコをするコもいます。

これは、失敗したときに「だめよ。」などと声をかけてもらったり、オシッコをはみ出すことで注目されたという経験から、飼い主の気を引きたくて失敗しているケースです。

このような様子がみられたら、オシッコを失敗したときは誰も注目せず、成功したときにたくさん褒めてご褒美を与えるとよいでしょう。

オシッコを失敗したりはみ出したときに叱ってしまうと、オシッコを隠れてするようになど犬が混乱してしまう可能性があります。愛犬がオシッコを失敗したときは無言でササっと片付けることも大切です。

愛犬のトイレ問題でお悩みの方は参考にしてくださいね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください