犬と暮らす
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「すぐに病院へ行くべき」犬の緊急症状 見た目でわかる症状とは
待ったなしの外見
短時間のうちにおなかが張ったり、ふくれてきたと感じた場合、腫瘍などが原因で、腹腔内で大量出血している危険が。死に至ることが多い胃拡張胃捻転症候群を発症している可能性もあり、動物病院にて緊急処置が必要です。
皮膚や歯ぐき、白目のほか、オシッコの色や耳の粘膜などが黄色く見えるときは、いわゆる黄疸の危険が。肝臓病や胆嚢炎などが原因として考えられますが、体内の毒素の代謝を担う肝臓に関する症状だけに、救急処置が必須に。
■口内や歯ぐき、舌が青紫色になっている
口内や歯ぐき、舌など、ふだん赤みがかっている粘膜が、黒っぽい赤や青紫色に見えるようなときは、血液中の酸素量が不足しているサイン。心臓や肺、気管などの疾患が原因の場合が多く、早急に適切な治療を受けないと危険です。
ちなみに1、2カ月間で体重が15%以上減っていたら、重篤な病気の可能性が
待ったなしの目の様子
目をしょぼしょぼさせて、ほとんど開けないような場合は、角膜潰瘍やぶどう膜炎、緑内障などで目に痛みを感じているような状態です。命の危険はないですが、早急に処置をしないと症状が進行して失明する可能性も高いです。
緑内障は眼圧が上がることで視神経や網膜に障害が発生する病気。片目だけ発症した場合は、その目だけ眼圧が高まって大きく見えることが。緑内障を起こしている目だけ瞳孔が広がって見えることもあります。
■目が上下や左右にビクンビクンと動き続ける
眼球が規則的に小刻みに振れる症状を眼振といい、腫瘍など脳の重大な疾患が原因の場合が。命に別状はない前庭疾患という病気で眼振があらわれることもありますが、原因の病気を特定するのは飼い主さんには難しいです。そのため、至急動物病院へ。
目の異常は別の症状も招きやすいので、待ったなしで受診を
参考/「いぬのきもち」2022年7月号『今すぐ受診すべき救急症状』
イラスト/太田麻衣子
文/いぬのきもち編集室
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