愛犬がそばにやってきて、前足を飼い主さんのひざの上などにのせ、見つめてくることはありませんか? 多くの飼い主さんをメロメロにするであろう、この犬のしぐさにはどのような意味や理由が隠されているのでしょうか。今回は、獣医師の増田宏司先生に詳しく解説していただきました。
犬がひざに前足をのせるのは「かまってほしい」ときのアピール
犬が飼い主さんのひざに前足をちょこんとのせ見つめてくるのは、かまってほしいときや甘えたいときに「ここにいるよ」とアピールするときのしぐさです。前足をちょこんとのせることで、飼い主さんの意識を向けようとしているのでしょう。
なかにはひざの上にのってしまう犬も
なかには前足だけでなく、飼い主さんのひざの上に全身丸ごとのってくる犬もいます。飼い主さんに甘えたがる犬がよく行うしぐさで、子犬などに見られることが多いでしょう。
おねだりのときは注意が必要な場合も
そのほか、ゴハンがほしいときや散歩に行きたいときなど、おねだりするために足をのせてくる犬もいます。飼い主さんに一度でも応えてもらった経験があると、何度も繰り返すようになることもあるでしょう。
なお、“おねだりグセ”をつけさせないためには、愛犬に足をのせられてもすぐに応えないようにしてみてください。「オスワリ」や「フセ」などの簡単な指示を一度はさみ、愛犬ができたときだけかまうほうがよいでしょう。
一見「オテ」にも見えるこのしぐさは、犬なりのアピールであることがわかりました。状況などから愛犬が何をしてほしいのかを推測し、上手に対応してあげられるとよいですね。ぜひ参考にしてみてください。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2019年3月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.22 おひざにタッチ♡』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。