愛犬が見せる“笑ったような表情”に、元気や癒やしをもらっているという飼い主さんも多いでしょう。では実際のところ、犬が見せる“笑ったような表情”には、どのような意味があるのでしょうか? 今回は、犬の“笑顔”にまつわる気になる疑問を6つ取り上げ、ヤマザキ動物看護大学准教授の福山貴昭先生にお答えいただきました。
犬の“笑顔”にまつわる6つの疑問
犬の”笑顔”にはどのようなヒミツがあるのでしょうか。
(1)犬もうれしくて笑っているの?
大好きな飼い主さんのそばで安心したり、気持ちがゆるんだりしているときなどに、犬は“笑って見える表情”が表出するようです。
(2)犬が“笑って見える”表情をするのはなぜ?
犬はよく飼い主さんの行動を観察しています。“笑って見える表情”を見せたときに、飼い主さんがうれしそうに喜んでくれたことを覚えていて、「また喜ばせよう」と“笑顔”を見せているといわれています。
(3)犬の顔が“笑って見える”のはなぜ?
犬がリラックスすると顔や口のまわりの筋肉がゆるんで軽く口が開き、口角が上がったように見えます。下の歯を見せたり、舌をペロンと出したり、目を細めたりする表情が人にとっての“笑顔”に見えるのです。
(4)犬の“笑顔”を引き出す接し方はある?
犬は信頼している飼い主さんと過ごすことに幸せを感じます。満足できる散歩に行く、おいしいゴハンやおやつを与える、たくさん遊ぶ、なでてあげるなど、忙しくてもなるべく飼い主さんの笑顔を向けるようにしましょう。
(5)“笑顔”になりやすい犬種はいる?
サモエドやフレンチ・ブルドッグなどは、口元のつくりから“笑顔”に見えやすいでしょう。一方で、“笑顔”がわかりにくい犬種もいます。そうした犬種の場合は、しっぽの動きや体全体の様子から、気持ちを判断するようにしましょう。
(6)シニア犬になると“笑顔”も変化する?
犬は年を重ねることで、表情が乏しくなることがあります。若いころのようにわかりやすい笑顔ではなくても、長年一緒に過ごしてきた飼い主さんだからこそわかる反応があるはず。しっかりと観察してあげることが大切です。
“笑顔”がかわいい犬の画像集
最後に、いぬのきもちアプリに投稿された、“笑顔”がかわいい犬の画像をご紹介します!
これぞ“サモエドスマイル”!?
サモエドのもふおくんは、口角が上がったかわいらしい“笑顔”を見せてくれました。
おねだり顔もかわいい
笑顔で何かを見つめているのはフレンチ・ブルドッグのぽん太くん。実はこのとき「おやつちょうだい」とおねだりしているのだとか。
キラキラスマイル
お外で“笑顔”を見せてくれたのは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのたびちゃん。キラキラした瞳が印象的ですね。
お散歩後に見せてくれた笑顔
秋田のひめちゃんは、お散歩のあとは特にさわやかなスマイルになるのだとか。
お花の前で笑顔に
シェットランド・シープドッグの空流風(アルフ)くんは、キレイなお花の前で“笑顔”を見せてくれました。
日々かわいい”笑顔”を見せてくれる愛犬たち。その“笑顔”を守るためにも、日ごろから接し方などに気を付けたいですね。
お話を伺った先生/福山貴昭先生(ヤマザキ動物看護大学准教授 博士(学術))
参考/「いぬのきもち」2024年12月号『今年もいろいろあったけど、笑顔で締めくくろう! 笑う犬』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。