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犬が亡くなる前に見せる兆候とは? 「様子見」が危険な緊急性のある症状に要注意|獣医師解説

犬の死期が近づいてきたとき、一般的に体調にさまざまな変化が見られることが多いようです。

この記事では「犬が亡くなる前に見せる兆候」の具体的な事例などについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬の死期が近づいてきたときに見られる異変や体の変化

くつろぐ犬
getty
犬の死期が近づいてきたというとき、一般的に下記のような異変や体の変化が見られることがあります。
・元気、食欲がなくなる
・体温が下がる
・意識が朦朧とし反応が鈍くなる
・排泄のコントロールができなくなる
・体臭や口臭が変化する
・呼吸や脈が乱れる
・立てなくなる
また、飼い主さんのなかには「何となくおかしい」「いつもと違う」と異変に気づく人もいるようです。たとえば……

・オヤツやゴハンへの反応が変わる
・散歩や遊んでいるときの様子が変わる
・寝ている時間が増える
これらは、いつも近くで愛犬のことを見ている飼い主さんだからこそ気づける変化だといえるでしょう。

愛犬の異変を感じたときの飼い主さんの対応

愛犬に寄り添う飼い主さん
getty
愛犬にいつもとは違う変化が見られた際、しばらく様子見しようという飼い主さんもいることだと思います。しかし、様子を見てよいものかどうか飼い主さんでは判断が難しいこともあると思いますので、早めに動物病院を受診することをお勧めします。

とくに愛犬に下記のような様子が見られる場合は緊急性が高いですので、すぐに受診してください。
・呼吸が早い
・立てない
・意識が朦朧としている
・発作が起きている
・粘膜の色が白い、もしくは紫になっている

愛犬の病気や異変に気づくために、飼い主さんが日頃からできること

ゴハンを食べる犬
getty
愛犬の病気や異変にいち早く気づくようにするために、飼い主さんは日頃から自宅で健康チェックをしましょう。たとえば、食事や飲水量、排泄の様子を観察するとよいかと思います。

下記のような変化が見られる場合は、注意すべき異変のサインだといえるでしょう。

・食事量(食欲)が減って体重が減少してくる
・飲水量や尿量が増える(多飲多尿<24時間で100ml/kg以上>)
・軟便や下痢が続く

愛犬の介護、看取りをする飼い主さんへ

愛犬の前足を握る飼い主さん
getty
愛犬が闘病していたり、そろそろ看取りの時期が近づいているというとき、飼い主さんの気持ちが滅入ってしまうこともあるでしょう。

愛犬を看護するときは、飼い主さんができる限り心身ともに健康な状態でいることも大切なことです。たとえば、飼い主さんご自身や愛犬の状態に応じて一時的に動物病院に愛犬を預けたり(もしくは日中だけ預ける相談をする)、ペットシッターさんなどを頼るのも1つかと思います。

つらいときはひとりで抱え込まずに、そうしたところを頼ることも検討してみてください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柴田おまめ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2025年3月時点の情報です。
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