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犬がマーキングする理由 人とは違う犬らしい行動のワケ

人にとって身近な存在の犬。しかし、犬ならではの体のつくりや不思議な行動など、意外と知らないことは多いもの。そこで今回は、人とは違う「犬らしい行動」について3つピックアップし、その意味や行動の理由を哺乳類動物学者の今泉忠明先生に伺いました。

マーキングするのはなぜ?

散歩中の柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬があちこちにオシッコをかける「マーキング」という行動。これは野性時代にもあった行動で、犬はかけたオシッコのニオイを通じて、「私はこういう犬です」と自己紹介をしています。

また、オシッコのニオイでここに犬がいると周知することで、不用意にほかの犬が縄張り内に入ってくることも防げます。ムダな衝突を避けるのに、マーキングがひと役買っているのです。

飼い主さんと一緒にいたがるのはなぜ?

飼い主さんにくっつくチワワ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
大昔、犬は群れをつくって生活していました。そのほうが効率よく狩りができ、敵からも身を守れ、体を触れ合わせて寝ていればいち早く危険を知らせ合えたからです。

現代の犬にもその習性が引き継がれ、信頼できる飼い主さんと一緒にいたがります。体の一部をくっつけたまま寝てしまうのも、野性時代の名残からくる行動なのです。

目の前の食べ物を残さず食べるのはなぜ?

ゴハンを食べるパグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
いつ獲物にありつけるかわからなかった昔の犬は、食べ物を食いだめする習性がありました。それが今の犬にも引き継がれ、あればあるだけ食べようとします。

なお、ゴハンを一気に食べるのは、「しとめた獲物をほかに奪われまい」と急いで食べる昔の名残からだけでなく、飼い主さんが出すゴハンは安全とわかっているからなのだとか。
犬ならではの行動には、野性時代の暮らしや習性が関係していることがわかりました。犬の生態について知識を深めて、愛犬とより信頼しあえる関係を築いていきたいですね。
お話を伺った先生:今泉忠明先生(哺乳類動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「いぬのきもち」2019年4月号『「ざんねんないきもの事典」シリーズで話題の今泉先生に聞いてみました!犬ってどんな動物なんだろう?』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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