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犬のしっぽは可愛いだけじゃない!その役割や表す感情は?

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犬のしっぽ

犬のしっぽってとてもかわいいですよね。嬉しいときにはしっぽを使って思いっきり感情表現をしてくれます!ところで、この犬のしっぽのもつ「役割」ですが・・・嬉しい!という感情表現の他にも沢山ある事をご存知ですか?ここでは、しっぽのお仕事や、様々な「いぬのきもち」について、紹介していきます。しっかり理解してコミュニケーション上手になりましょう。

犬のしっぽの主な役割って?

犬のしっぽといえば嬉しいときに振るものというイメージがありますが、実はさまざまな役割があります。

①感情を伝えてコミュニケーション!

愛犬が耳をピタッと横につけて、しっぽを八の字にぶんぶんと振って飼い主さんのところへ飛んでくるのは、犬が「嬉しい〜!」と全身で嬉しさを表現している状態です。こんな風に愛犬が感情を伝えてくれると飼い主さんも幸せな気分になりますよね。
最もよく知られているのがこの「感情表現」です。しっぽの振り方の強さ、高さ、速さに加えてその他のボディーランゲージを使って犬はコミュニケーションを行っています。

②カラダのバランスをコントロール!

犬のしっぽはカラダのバランスをコントロールするのにも役立ちます。見ていてわかりやすいのは川遊びなどで犬が泳いでいるときです。犬は泳ぐ時4本の足を使いますが、顎で泳ぐ方向を定めながら、しっぽを上手に使って泳ぐ方向のバランスをとります。
犬が走る時、犬同士がじゃれていて急旋回するときもよく見るとしっぽを上手に使ってバランスを取っています。アジリティスポーツを行なっている犬もしっぽで上手にバランスを取るのが見てわかります。人間が平均台の上に乗った時に両手を水平にしてバランスを取るのと同じようにしっぽで体のコントロールをしているのです。このため、断尾をしている犬種ではしっぽの機能を最大限に使うことができません。

③寒さの防止にも!

犬は寒さを感じると、丸まって体を震わせることで体を温めようとします。
その際しっぽを体にできるだけ巻きつけて体を温めるだけでなく、しっぽの下や太ももの下に顔を入れて、鼻から冷たい外気を吸わないようにするのです。このため、長時間の雪遊びなどで本当に寒さを感じた場合は、しっぽも使って驚くほど小さく丸まります。しっぽは寒さの防止としての機能も備えているのです。

しっぽが表すいぬのきもち

犬にももちろん、きもちや感情があります。先ほど犬の尻尾には「感情を伝える役割がある」とお伝えしましたが、犬はしっぽだけで気持ちや感情を表現しているのではありません。顔の表情、耳の位置、身体の高さ、声のトーン、唸りなどを合わせてその瞬間の犬の気持ちを表現しています。しっぽから犬のきもちを読み取ると下記のように分類できますが、その場の状況、犬の精神状態や社会性、性格によっては全てが当てはまる訳ではありません。

しっぽの様子いぬのきもち
ピン!と立てる集中、警戒、攻撃、威嚇、遊びの誘い、誇示、自信、警告、興奮
立てたまま左右に振る親しさ、信頼、興味、好奇心、興奮、挨拶
立てたまま左右に振って吠える嬉しさと興奮状態、要求、警戒
下にだらんと垂らすストレス、恐怖、不安、疲労状態
垂らしたまま左右に振るリラックス状態、期待
体の内側に巻き込む極度の恐怖、身体に痛みを感じている、降参
上側にくるんと巻く誇示、自信、支配
ちぎれそうな程激しく振る嬉しさ、楽しさ、興奮状態
ちぎれそうな程激しく振って吠える嬉しさ、楽しさ、最大級の喜び、興奮状態
体と水平に伸ばし固定興味、好奇心、やや緊張
体と水平に伸ばし振るやや不安、心配、状況確認中
下がったしっぽの先だけを小刻みに振るごますり、服従、敬意、緊張、不安、

しっぽが表す犬のきもちにはたくさんの意味合いが込められています。
日頃、愛犬をよく観察している飼い主さんは、犬のしっぽの振り方が右に強く振るときと左に強く振るときがあるのを見たことがあるかもしれません。この左右のしっぽの振り方の違いは、イタリアで「行動学の研究」として発表されているものの、一般常識としてはまだはっきりしない部分が多いようです。
現段階での研究内容の結果としては、

  • 「喜びの気持ち」を感じると「左脳が刺激されてリラックス状態」となり「右側」にしっぽを振る。
  • 「ストレス」を感じると「右脳が刺激されて高い心拍数の状態」になり「左側」にしっぽを振る。
というものです。

しかし、データ量が少ないことと、条件やその他のボディランゲージが含まれていないので、確実ではない、との事ですが、非常に興味深いデータですね。
犬が落ち着いている状態のときに、しっぽがどっちに大きく揺れるのか見てみるも面白いかもしれません。

しっぽでわかる病気のサイン

しっぽがいつもよりだらんと下がり続けていたり、しっぽの振り方に力がなかったり、バランスが取れずにフラフラと歩くなど、いつもと違った様子の場合は犬の身体に異変が起きている可能性があります。
しっぽに関わることで例を挙げると、しっぽを強くぶつけた、家や車のドアに挟まった、犬同士のケンカがあった、子供が犬のしっぽを強く引っ張った、といった理由でしっぽを骨折することも考えられます。まずしっぽ触って痛がるか、触って腫れているところはないかを確認しましょう。
しっぽの異変はしっぽの骨折だけでなく、椎間板ヘルニアや馬尾症候群などによる神経障害がある可能性も考えられます。このため、原因を早く見つけるためにも、異変を感じたら早期に動物病院に行くことをおすすめします。

しっぽを追いかけたり噛んだりするのはどうして?

愛犬が突然しっぽを自分で追い回したり、噛んだりするのを見たことはありませんか?ぐるぐると急に回り出すので驚いてしまうことでしょう。
理由としては、「退屈、ストレス、不安からくる常動障害、転移行動、てんかん発作などの他に、皮膚炎や腫瘍によるかゆみや痛み」などからしっぽを噛んでしまう場合もあります。
退屈を紛らわすためにしっぽで遊んでいると、そのうちに習慣になってしまう事もあるので、そんな時にはおもちゃで一緒に遊び、「ぐるぐる回るよりも飼い主さんと遊ぶ方が楽しいよ」と思わせてあげると改善することもあります。芸を覚えさせてご褒美におやつをあげるのも止めさせる方法の一つですが、「ぐるぐる回るとおやつがもらえるんだ!」といった学習をさせないようにすることがポイントです。
お留守番が多い犬は、しっぽの毛の長さが短くないか、しっぽ周辺の皮膚を舐めたり噛んだりしていないかをチェックしましょう。飼い主さんが見てないときにケージの中でストレスを感じてしっぽを追いかけ、ぐるぐる回って噛んでいる場合もあります。

まとめ

しっぽは犬の健康状態や、精神状態を確認できる部分の一つです。しっぽのみでも感情は読み取れますが、犬はその他の「声」や「視線」「耳の位置」などの組み合わせで色んなきもちを表現しています。
犬は人間のように言葉を話すことができません。その代わりに犬は、尻尾や表情、声のトーンといった全身を使って感情を表現し、コミュニケーションを行います。犬は飼い主さんの様子、表情や動作から気持ちを察して、感情を読み取ろうとしています。飼い主さんも犬の気持ちを感情表現から読み取ろうとすることで、コミュニケーション上手となり、犬との距離がより縮まっていくことでしょう。

監修/滝田雄磨(SHIBUYAフレンズ動物病院 院長)

滝田さん

参考文献
イタリアの研究チームによる脳に関連する犬の尻尾の左右の感情表現について
https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(13)01143-3
誠文堂新光社「ドッグトレーナーに必要な深読み先読みテクニック」ヴィベケ・S・リーセ
八坂書房「ドッグズマインド」ブルース・フォーグル
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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