犬を満たす「クン活テク」とは？散歩中のクン活のさせ方を解説

犬がニオイをかぐ行動・活動である「クン活」。犬にとって重要なものですが、注意したい点もあります。愛犬の安全のためにも、正しいクン活のさせ方を知っておきましょう。
今回は、犬を満たすクン活テクについて「スタディ・ドッグ・スクール」代表の鹿野正顕先生にお話を伺いました。

クン活は土と緑のある場所で

屋外でニオイをかいでいる犬 — 参考・写真／「いぬのきもち」2025年6月号『「ニオイかぎ」で本能を満たしてもっとイキイキ！愛犬よろこぶクン活ガイド』

ところかまわずクン活をさせていると、他人に迷惑な場所で排せつしてしまうかもしれません。また、苦手な犬のニオイなど、愛犬自身が不安になるようなニオイをかがせてしまう可能性や、不衛生な場所であれば感染症になるリスクもあります。そのため、屋外では飼い主さんの管理下でクン活をさせることが大切です。

クン活させてもいい場所

他人に迷惑がかからず、できるだけ土と緑がある場所でのクン活がおすすめ。
道路上でのクン活は衛生面での心配や、そこで排せつしてしまうおそれも。排せつすればニオイが残り、ほかの犬のオシッコも誘発するため、道路上ではさせないようにしましょう。

・自宅の敷地内
・犬連れOKの河川敷
・犬連れOKの公園
・森林や河原　など

場所によってリードの持ち方に注意して

屋外での散歩中に、クン活をさせるときの注意点について解説します。

①クン活エリアまではリードを短めに持って歩く

リードを短めに持つ — 参考・写真／「いぬのきもち」2025年6月号『「ニオイかぎ」で本能を満たしてもっとイキイキ！愛犬よろこぶクン活ガイド』

犬があちこち行かないようリードは短めに持ち、どんどん歩きましょう。
ゆっくり歩くと、その場でクン活しがちに。

愛犬がリードを引っ張らずに歩いたり、こちらを見てきたりしたら、ほめてあげてください。
徐々に「今は隣に並んで歩くときだな」と覚えてくれるようになります。

②クン活エリアでは、リードを長めに持ちニオイかぎを

屋外でニオイをかぐ犬 — 参考・写真／「いぬのきもち」2025年6月号『「ニオイかぎ」で本能を満たしてもっとイキイキ！愛犬よろこぶクン活ガイド』

公園などクン活OKのエリアまで来たら、リードをゆるめてゆっくり歩き、クン活させましょう。
危険なものを口にしたりしないよう、犬から目を離さないでください。

クン活させる時間や回数に決まりはないので、飼い主さんがもういいかなと思ったら切り上げてOKです。
愛犬に「行こうか！」などと声をかけ、リードを短く持ってその場をサッと離れましょう。

おうちクン活でもストレスと体力を発散させよう！

自宅では宝探しがおすすめ — 参考・写真／「いぬのきもち」2025年6月号『「ニオイかぎ」で本能を満たしてもっとイキイキ！愛犬よろこぶクン活ガイド』

自宅内でも積極的にクン活をさせると、とてもいいストレス発散になります。
マット内のおやつを探させる「ノーズワークマット」や、部屋のあちこちにおやつを隠す「宝探し」などがおすすめ。

宝探しなら、ベッド下など愛犬の生活域におやつを隠しましょう。最初は目の前で隠し、徐々に隠す場所を増やしていくと盛り上がるかも。