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知っているようで実は知らない? 気になる犬の脳の病気Q&A

犬がかかる脳の病気はとても多く、生まれつきのもの、年齢とともにかかりやすくなるものなどさまざまです。
そこで今回は「飼い主さんが気を付けることは?」「脳の病気は治るの?」など、犬の脳の病気に関する5つの疑問とその回答を、獣医師の松永悟先生に伺いました。

そもそも「脳の病気」って何?

なでられる犬
damedeeso/gettyimages
体の動きや知能をつかさどる脳に異常が起き、さまざまな症状が発現することを「脳の病気」と呼んでいます。
脳には、内臓・体表・目・口など、全身から送られてくる刺激を処理し、体に適切な反応が出るように指示を出す司令塔のような役目があります。脳の病気にかかるとその機能が損なわれ、体にさまざまな症状があらわれるのです。

飼い主さんが注意できることはある?

あご下をなでられる犬
Ksenia Raykova/gettyimages
言葉を話せない犬は、体の症状を飼い主さんに伝えることができません。脳の病気の症状は、軽度であるほど気付きにくい面があるため、普段からよく愛犬を観察し、少しの変化でも見逃さないことが大切です。

脳の病気かどうかはどのように判断するの?

動物病院で診察を受ける犬
SunnyVMD/gettyimages
脳の病気は種類が多く、年齢・犬種・症状などから絞り込める場合もありますが、そうでないことも少なくありません。そのため、動物病院で神経学的検査などを行って脳のどこに異常が起きているかを調べ、MRI検査を経て病気の特定を行います。

脳の病気って治るの?

眠る犬
alkir/gettyimages
病気の種類にもよりますが、投薬など適切な治療をしながら生涯にわたって付き合っていくケースが多いです。
ただ、軽度のてんかんなど症状が軽いものであれば、生活にはほとんど支障なく、病気と共存しながら寿命をまっとうできることもあります。

脳の病気は命に関わるの?

2匹の寝る犬
mykeyruna/gettyimages
前述したとおり軽度の病気がある一方で、進行した脳炎、脳腫瘍、重度の脳梗塞など、命に関わる病気もあります。とくに脳炎や脳腫瘍は、早期発見と早期治療が大切です。
愛犬を観察する中で、少しでも「何かがおかしい」と感じたら、迷わずに動物病院を受診しましょう。
ご紹介したように、脳の病気にはさまざまな種類があります。ただ、早期発見が大切なのはどの病気でも同じなので、愛犬の違和感にはすぐ気付けるよう、普段から愛犬を観察する癖をつけるといいでしょう。
お話を伺った先生/松永悟先生(獣医師 「日本動物高度医療センター」脳神経科科長)
参考/「いぬのきもち」2024年6月号『人気の犬種がかかりやすい!? 知っておきたい脳の病気』
文/東里奈
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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