犬は歯周病になりやすく、菌が血液に入りこむと内臓の病気を助長することも。歯周病の菌を増やさないためにも、毎日の歯みがきを習慣にすることが大切です。今回は現役歯科衛生士の安田華奈子先生に、効率的な歯みがきの手順を教えていただきました。
歯ブラシの持ち方&動かし方は合っていますか?
まずは、正しい歯ブラシの持ち方と動かし方を確認しておきましょう。
ペンを持つときと同じ「ペングリップ」で
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
歯ブラシの持ち方は、ペンを持つように握る「ペングリップ」が基本。グーで握る「パームグリップ」に比べて、余計な力が入らず細かく動かせるのでおすすめです。
直角当てで横に小刻みに動かす
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
安田先生のおすすめは、当てやすい「直角」。ブラシのしなりで歯と歯ぐきの境目の汚れが取れ、歯の表面の歯垢も取れます。動かし方は左右に細かく、シャカシャカとリズミカルに。
1. 上の犬歯
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
まずは、大きくて長い上の「犬歯」からスタート。歯が見えるように指で上唇を軽く上げ、縦横にみがきましょう。
2. 上の前臼歯
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
犬歯の隣から奥の4本を、口角を指で持ち上げてみがきます。とくに、大きくデコボコした第4臼歯は汚れやすいので重点的に。
3. 上の後臼歯
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
奥の2本の歯はカーブがかかっていてみがきにくいので、上を向かせて歯ブラシを奥まで滑りこませるとみがきやすくなります。一番奥の歯はヘッドを奥の歯の後ろ側に回しこんでみがきましょう。
4. 下の後臼歯・前臼歯
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
上の後臼歯よりまっすぐ並んでいるので、一番奥から続けて一気にみがきます。第1臼歯は上の歯にかぶさっているので、指をさらに入れこみ開口させて念入りに。
5. 下の犬歯
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
歯ブラシの毛先で下唇を軽く押して、歯の根元を露出させてからみがきます。
6. 上下の切歯(前歯)
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
一見みがきやすそうな切歯ですが、敏感な犬が多いです。人さし指で上唇を上げ、親指で下唇を下げて、歯間にもブラシが入るよう上下一緒に円を描くようにしてみがきます。
【最後に】専用ライトで歯垢チェックを
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
歯垢の歯石化を防ぐために、歯みがき後に専用ライトで歯垢が残っていないかチェックを。最近は1000円台から購入できますよ。
※ライトを使用するときは、犬の目に光が当たらないよう注意しましょう。また、歯に当てるのは1分以内とし、1カ所に長く当てすぎないように気をつけてください。
その日の汚れはその日に落とすことがとても大切。みがく順番は「わが家」流に調整してもOKなので、毎日短時間でも続けていきましょう。
お話を伺った先生/安田華奈子先生(歯科衛生士 犬の歯みがきトレーニングサロン「Dog★First」経営)
参考・写真/「いぬのきもち」2026年7月号『飼い主さんの実演を誌上モニタリング 歯みがきの「できない」、どうして?』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。