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それって本当に犬のため?気をつけたい「人目線のお世話」

犬は人にとって、とても身近な存在です。家族の一員としてはもちろん、仕事のパートナーとして活躍している犬もいるため、意思疎通のしやすい動物ともいえます。そんな中でついつい陥りがちなのが、「人目線」でのお世話です。ここではその注意点についてご紹介します。

こんな「人目線でのお世話」に気をつけて!

アップでキメ顔!パピヨンのソラ君
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
身近な存在になればなるほど、つい同じ感覚を共有していると思いがちですが、犬と人は体も性質も違う生きものです。人目線での「良いこと」も、犬にとっては好ましくなかったり、体に悪影響を与えてしまったりすることがあります。

実は興味がない?「衣」

ペットショップなどでも多くの種類を見かける犬の服。飼い主さんからすると、かわいらしい物を愛犬に合わせてあげるのは楽しいし、気分も上がりますよね。
しかし、犬目線ではそうでもない場合も。習慣だから嫌がらないだけで、喜んでいるとは限らず、気温や湿度に適さない機能性の低い服を着せると、犬に大きな負担をかけてしまうこともあるので注意しましょう。

贅沢三昧には危険が潜む「食」

美食は、人にとっても犬にとっても魅力的なものです。だからといって、愛犬に豪華な食事をさせるのはあまりおすすめできません。
犬は「贅沢な食事」を知ってしまうと、いつものフードに戻ることが難しくなります。そうなると、入院などの非常時に食事がストレスとなり、苦労するケースがあります。愛犬の健康を考えるなら、栄養バランスの整ったシンプルなフードが適しているといえるでしょう。

実はぐちゃぐちゃの寝床が好き……「住」

愛犬が気持ちよく眠れるようにきっちりベッドメイキングをしたのに、愛犬がすぐぐちゃぐちゃにしてしまい、頭を抱えたことはありませんか? 実は、寝床をぐちゃぐちゃにするのは犬の習性からくるものなんです。
野生時代、犬は巣穴を掘って生活していました。その名残で、ベッドもぐちゃぐちゃで隠れられる状態の方が落ち着くという犬も多いそうです。もし愛犬がベッドをかき回していたら、注意せず好きにさせてあげてください。

「人目線での犬」にも気をつけて!

浜辺ではしゃぐフワリ君
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「犬はこうあるべき」と思っていることはありませんか? たとえば「犬はこういうおもちゃが好き」だったり、「ほかの犬ができるんだから、うちの犬もできる」だったり、「この犬種だから、こういう性格のはず」だったり。
特にまじめな飼い主さんほどこのようなイメージにとらわれ、「○○しなければいけない」と思い詰めてしまうこともあるようです。

しかしそれは、ときに愛犬の個性をなくしてしまうことになりかねません。愛犬の性格や個性を把握し、ありのままの姿を受け止めてあげるようにしましょう。

見逃したくない、犬からのサイン

花畑をバックに、かわいいツーショット
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人の感覚が犬には当てはまらないとなると、見逃したくないのが犬からのサインです。飼い主さんが勘違いしやすい、犬のしぐさや行動もあるので注意しましょう。

例えば「あくび」の場合、それは「眠い」とは限りません。ストレスや緊張、退屈などのアピールとしてあくびをしているおそれがあります。また、「しっぽを振る」しぐさは、犬の喜びの表現として知られていますが、怒りからしっぽを振る場合も。毛が逆立っていないか、目の表情はどうかなど、愛犬の様子を観察して総合的に判断するようにしてください。
家族の一員として犬が愛されている昨今、飼い主さんはつい過保護になってしまいがち。あれもこれもと与えていると、犬の理想的な環境からは大きく離れてしまうこともあるようです。

犬は人とは違う生き物だということを忘れないこと。シンプルですが、愛犬のためには大切なことです。自分の感覚を押しつけず、愛犬は何が嬉しくて何が怖いのか、何が楽しくて何がストレスなのか、ひとつひとつ理解していってあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2015年11月号『その気持ち、しっかり愛犬に届けるために――あらためて考えてみよう どう違う? 犬の幸せ人の幸せ』(監修:ぬのかわ犬猫病院・中田分院 副院長 阪井陽子先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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