犬が飼い主さんに寄り添ったり、体の一部をくっつけたりして寝ている姿は、見ているだけで癒やされますよね。しかし、どうして犬は飼い主さんのそばで寝るのでしょうか? 今回は、犬が飼い主さんの近くで寝る理由について解説。ベッドの寝場所からわかる、犬の気持ちもご紹介しますよ。
犬が飼い主さんの近くで寝る理由とは?
犬が飼い主さんにくっついて寝る理由は、ずばり安心できるから。飼い主さんの鼓動や息づかい、ぬくもりが心地よく、母犬のおなかの中にいたころのような感覚で眠れるのでしょう。
ちなみに、同居犬同士がくっついて寝る理由も同じ。同居犬同士の場合は、子犬気分になっているほうが、体の上に頭をのせていることが多いです。相手の鼓動が感じられ、胎児のような気持ちになれるのでしょう。
ベッドで一緒に寝るとき、愛犬はどこで寝ている?
飼い主さんのなかには、愛犬と一緒にベッドで寝ているというかたもいるはず。実は、愛犬がベッドのどこで寝るかをチェックすることで、愛犬の気持ちを探ることができるのです。
枕元
愛犬が飼い主さんの枕元で寝る場合は、飼い主さんのことを“子ども”だと思っている可能性が。「飼い主さんに何かあったとき、自分が面倒を見なくては!」と思っているため、顔の近くで寝ているようです。
足元
飼い主さんと対等な関係に近い犬が選びやすい寝場所です。背中や足先など、体のどこかしらを飼い主さんにくっつけていることが多く、「飼い主さんに何かあれば助けよう」と思っているはず。
ベッドの下
飼い主さんに従順な犬や、飼い主さんのベッドに上がらないようトレーニングされている犬は、ベッドの下など、限りなく飼い主さんに近い場所で寝ます。「飼い主さんが大好き」そんな犬の気持ちを表現する距離ともいえるでしょう。
飼い主さんが起きた後の愛犬の行動にも注目!
飼い主さんが起きた後に、愛犬が入れ替わりで布団に潜りこむ場合は、飼い主さんのニオイやぬくもりが残った布団をひとり占めして寝たいのでしょう。独立心が強めの犬によく見られる行動です。
犬の寝る場所には、飼い主さんへのさまざまな思いが隠されていた
このように、犬が寝ている場所には、飼い主さんへのさまざまな思いが込められていることがわかりました。愛犬がどこで寝ているのかをチェックし、愛犬の気持ちを探ってみてはいかがでしょうか。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう!“寝る場所”でわかる犬のキモチ』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。