秋は食べ物がおいしくなる季節。つい愛犬にも「おすそわけ」したくなるかもしれませんが、人にとってはおいしい食材でも、犬が食べると健康を害するものもあるので注意が必要です。そこで今回は、秋が旬の食材について、犬に与えてOKなのかNGなのかを解説します。
秋が旬の『果物』
秋が旬のおいしい果物。しかし、なかには犬にとって危険な果物も。犬に与えていいもの・ダメなものを正しく知って、愛犬を危険から守りましょう。
りんご:与えてOK
りんごは犬に与えてOKです。りんごに多く含まれるペクチンには、腸の働きをよくする効果があるといわれ、お通じの改善が期待できます。また、低カロリーで歯ごたえもあるので、ダイエット中のおやつにも。
与える場合の注意点
皮や芯、種を取り除き、小さく切ってから与えましょう。与える量は生で1日あたり20g※までを目安にしてください。
ぶどう:与えるのはNG
犬がぶどうを食べた場合、腎不全や下痢などを引き起こすおそれがありますので、与えてはいけません。干しぶどうもNGです。
いちじく:与えるのはNG
皮や葉、果肉に中毒性のある成分を含んでいるため、犬が食べると口内の炎症や嘔吐を引き起こす原因に。そのため、与えるのはNGです。
秋が旬の『ジビエ肉』
秋にはさまざまなジビエも旬を迎えます。ここでは、代表的なジビエ肉について解説します。
鹿肉:与えてOK
鹿肉は犬に与えてOKな食材。低脂質・低コレステロールで、たんぱく質や鉄分を多く含む良質な肉といわれています。
猪肉:与えてOK
猪肉も犬に与えてOKです。野生の猪の肉は、豚肉よりも低脂肪かつ高たんぱくでミネラルも豊富に含まれています。ただし、飼育された猪肉の場合は脂質が高いので、与える量は控えめに。
与える場合の注意点
鹿肉や猪肉を与える場合、生肉は食中毒のリスクがあるため必ず加熱し、味付けせずに与えましょう。与える量は1日あたり5~10g※程度を目安にしてください。
秋が旬の『青魚』
秋は、サンマやサバなどの青魚に脂がのって、おいしくなる季節。ここでは、まとめて『青魚』として解説します。
青魚:与えてOK
青魚は、犬に与えてOKです。血液をサラサラにする効果があるとされるDHAを多く含み、抗炎症作用も期待できるといわれています。ただし、愛犬にアレルギーがある場合、与えるのはNGです。
与える場合の注意点
青魚は傷みが早いので、与える場合は新鮮なものにしてください。皮や小骨を取り除き、加熱してから味付けせずに与えましょう。与える量は、1日あたり15g※までを目安に。
「おすそわけ」はルールを守って
愛犬に「おすそわけ」をするときは、適切な下処理をしたうえで、量を守って与えましょう。1日に「おすそわけ」する食べ物は1,2種類にとどめてください。また、愛犬に下痢や発疹などの症状がみられた場合は、獣医さんに相談を。
※この記事で紹介した目安となる量は、体重5kgの健康な成犬でドライフードを主食とする場合を想定しています。
犬に与えてOKなもの・NGなものを正しく知って、安全に楽しく旬の食材を楽しむようにしてくださいね。
参考/「いぬのきもち」『犬の食べ物図鑑 与えてOK?NG?2017最新版』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
文/terasato
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。