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気をつけて!「愛犬のプライドを傷つけてしまう」NG行動3つ
人と同じように犬にもプライドがあるとしたら、飼い主さんの何気ない行動が知らず知らずのうちに愛犬のプライドを傷つけているかもしれない――そう聞いて驚く人はきっと多いのではないでしょうか。愛犬のプライドを傷つけてしまう行動についてご紹介します。
NG 1. 愛犬ができることを褒めず、できないことを叱る

いぬのきもち獣医師相談室の先生によると、人が自分の才能や仕事に自信をもつ自負心のようなプライドは、犬にも見られるのだとか。何かをうまくできたときに褒められて喜びを感じたり、そのごほうびにおやつをもらって自信をつけたりすることが、犬のプライドにつながっていくと考えられるそうです。
プライドが傷つけられると……?
ところが、何かをうまくできたときには褒められず、うまくできなかったときに叱られてばかりいると、犬はどんどん自信をなくしてしまいます。
このようなしつけによってプライドを傷つけられた場合、犬によっては問題行動につながることも。たとえば、普段叱られている行動を隠れてするようになったり、警戒心を強めて周囲に攻撃的になったり。中にはいつもおびえるようになり、ストレス過多で病気になるケースさえあるのだとか。
どんなしつけが功を奏すかは犬種等によっても違うと考えられますが、一般的に飼われている犬の場合は、褒めるしつけのほうが向いているといえるでしょう。
NG 2. 愛犬のことを「賢くない」などとけなす

獣医師の先生によると、愛犬のしつけがうまくできず、「うちの子は賢くないんです」などと話す飼い主さんがいるそうです。飼い主さんにとっては悪気のない言葉なのかもしれませんが、実はこうした言動も、犬のプライドを傷つけてしまう場合があるのだとか。
「賢くない」という言葉を発するということは、常日頃から愛犬に対して「あなたは賢くない」という態度で接している可能性も。飼い主さんのネガティブな態度や言葉のニュアンスから、愛犬が「賢くない=イヤな言葉」として学習してしまうことも十分考えられるので、気をつけたほうがよいでしょう。
NG 3. 愛犬の目の前でほかの犬をかわいがる

散歩の途中などでよその犬に出会ったとき、その犬をかわいがるという飼い主さんはきっと少なくないことでしょう。しかし、そのような行動にも注意したほうがいいかもしれません。なぜなら犬によっては、自分よりもほかの犬のほうが飼い主さんにとって上で、自分よりも優先されたと感じ、プライドが傷ついてしまうことがあると考えられるからです。
愛犬がそうした性格の場合、目の前ではほかの犬をかわいがらないほうがいいでしょう。そしてほかの犬や人との接触の機会を少しずつ増やすようにしながら、自然な形で愛犬が社会性を学べるように手助けをすると、飼い主さんと愛犬どちらの生活も、より豊かにしていくことができるのではないでしょうか。
自分がされてプライドが傷つくことは、愛犬にもしない!

このように犬のプライドを傷つけてしまう行動についてご紹介してきましたが、振り返ってみればどれも、人がプライドを傷つけられたと感じるときの相手の行動にも通じるかもしれません。
「自分を大切に思ってほしい」「信頼され、尊重されればうれしい」――こうした思いは、人も犬もきっと同じはず。自分がされてプライドが傷つくことは、愛犬にもしないことを大切に、考えていきたいですね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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