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犬のおヘソはどこにある? 意外と知らない「犬の不思議な生態」
犬の体のつくりや機能には、不思議なところがたくさんありますよね。そこで今回は、意外と知られていない、犬の不思議な生態を5つピックアップしてご紹介します。なぜそのような体のつくり・機能になったのか、理由や背景も解説するので参考にしてみてくださいね。
(1)犬は足裏に汗をかく

犬の肉球には汗腺があり、そこから少量の汗をかくため、犬が歩くと地面に汗とニオイがつきます。
家の外で迷子になってしまった犬が、無事家にたどり着けるケースがありますが、これは地面についた自分の足裏のニオイをたどった結果でしょう。
ちなみに、犬は体温調整のための汗はかきません。
(2)犬のおっぱいの数には個体差がある

犬のおっぱいの数は、通常10個(左右に5個ずつ)あるとされていますが、実は犬によって異なります。
出産経験のないメス犬だと8個という場合が多いようで、出産経験が豊富だとおっぱいの数も増える傾向が。ちなみに、奇数の場合や、多い犬だと12個あることもあるようです。
なお、犬の1回の出産頭数は、おっぱいの半数以下というケースが多いといわれています。
(3)犬のしっぽには骨がある

犬のしっぽには骨があります。そのため、体のバランスをとるのに役立ったり、ブンブンと振ることができたりするのです。
もし、しっぽに骨がなく筋肉のみだったとしたら、タコの足のようにグネグネと動くだけだったかもしれません。
骨があるということは骨折のリスクもあるため、ぶつけたり踏んだりしないよう注意してください。
(4)犬は速く長く走るために鎖骨が退化した

鎖骨は、人やサルのような腕で木や物にしがみついたり、ぶら下がったりする動物に発達している骨です。
犬の場合、草原で走って獲物を捕まえる動物へと進化したため、その過程で鎖骨が退化し、木に登るのが苦手になりました。
とはいえ、犬は鎖骨がないわけではありません。わずか1cm程度ですが存在しています。
(5)犬のおヘソは凹凸が少なくて目立たない

犬にもおヘソがありますが、人のように目立つことはまれです。犬の腹部の毛をかき分けて皮膚をよく見てみたときに、わずかに傷跡のようなものがあれば、それがおそらくおヘソでしょう。
犬のおヘソは成長につれ腹筋がつくことで、ほぼ平らになってしまうのだとか。逆にデベソのようなものがあるときは「臍(さい)ヘルニア」という病気の疑いがあるので、一度動物病院を受診してください。
今回は、犬の不思議な生態を5つご紹介しました。みなさんは愛犬の体を見て、不思議に思うことはありますか?
参考/「いぬのきもち」2021年2月号『あの動物学者の今泉先生がぜひみんなに知ってもらいたい!ざんねんじゃない 犬のスゴイ!!生態』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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