愛犬のいつもとは違う「しぐさ」は、実はストレスが原因かもしれません。そこで今回は、犬のストレスサインをご紹介します。
犬のストレス発散方法についても解説するので、あわせて参考にしてみてください。
※犬にとってどれくらいストレスがかかったときに、どのようなしぐさをするのかは、犬によって異なります。愛犬の様子をよく観察しましょう。
少し緊張しているときなどはストレス対象から距離を置いてあげて
犬が少し緊張していたり、嫌だなと感じていたりするなど、軽くストレスがかかった状態では下記のようなしぐさをすることがあります。ストレスの対象から距離を置いてあげることで、そのしぐさをしなくなるでしょう。
動作の途中に止まる・前足を上げて止まる
犬は緊張や恐怖を感じると、動作の途中で凍りついたように、ピタリと動かなくなってしまうことがあります。また、歩いている途中に前足を上げた状態で、止まってしまうこともあるでしょう。
鼻をなめる・呼吸が速くなる
犬は不安や緊張で「ハァハァ」と呼吸が速くなることがあります。そのときの表情は笑っているように見えることがあるので、笑顔と見間違わないように注意しましょう。
また、食後や水を飲んだ後でもないのに、しきりに鼻をなめているときは、緊張しているサインと考えられます。
目をそらす・体をかく
犬は嫌だ・関わりたくないなどと感じると、相手から目をそらすことがあります。また、ポリポリと体をかいたり、プルプルと体をふるわせたりしているときは、気持ちを落ち着かせようとしているのかもしれません。
ストレスがやや高いときはしつけなどを見直す必要が
犬のストレスレベルが少し高い状態の場合、問題行動につながるおそれもあるので、しつけで直す必要があります。
うなる
犬が嫌なことをされたときに出やすい、吠える・噛むといったしぐさを見せる一歩手前の状態です。それ以上追い込むのはやめましょう。
吠える・噛む
黙っていられないほど、警戒心や恐怖心といったストレスが高まると、犬は吠えることがあります。また、嫌なことを強要されたり、警戒心や恐怖心が限界まで高まったりすると、自己防衛のために突然噛むこともあるでしょう。
その場からいなくなる
犬はストレスに耐えられなくなると、その場から逃げ出すこともあります。人や物の後ろに隠れる場合も同様です。
動物病院での治療が必要な場合も
犬が強いストレスを感じ、心身に支障をきたしている状態で下記のようなしぐさや症状が見られたら、動物病院を受診するようにしましょう。
脱毛する
犬はストレスが原因で脱毛することがあります。ただし、皮膚病が原因の場合もあるので、脱毛の症状が見られたら、獣医師の診察を受けましょう。
血尿が出る
犬は強いストレスを感じると、血尿が出ることがあります。花火大会や雷の翌日などに多い傾向が。
なめこわす・自傷行為をする
重度のストレスを感じると、犬は足先や体を執拗になめてしまい、皮膚が赤くただれたり、皮がむけたりすることがあります。また、溜まったストレスを発散できないと、しっぽを噛むなどして自分の体を傷つけてしまうケースも。
犬のストレスを発散する方法は?
犬のストレスは心や体の病気につながることもあります。そのため、日ごろからストレス発散を心がけることが大切です。
運動を取り入れる
走ったりジャンプしたりする運動は、さまざまなストレスの発散に効果的です。また、運動後はストレスが溜まりにくくなることも。
飼い主さんとふれあう機会をつくる
不安や過度の緊張、恐怖心などからくるストレスは、飼い主さんとふれあうことで緩和できます。また、飼い主さんから愛されているという自信は、ストレスに強い犬を育てるでしょう。
愛犬のストレスを溜めないためにも、日ごろから愛犬の様子をよく観察し、運動やふれあいの時間をつくっていきたいですね。
参考/「いぬのきもち」『ベテラン飼い主さんも意外と知らない 愛犬のストレス事典』(監修:日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナー ナカムラ・ドッグ・スクール主宰 中村太先生、若山動物病院院長 若山正之先生、ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/haremama
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。