犬が好き
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「うちも同じ!」という声が聞こえそう 愛犬のお世話をめぐる「家族のもめ事」体験談
犬のお世話をめぐり「家族でもめた経験がある」人は約4割
犬のお世話でもめた原因は何?
お世話のルール決めなどに苦労 愛犬を甘やかす家族も…
- 「母の甘やかす事について」
- 「お散歩当番は誰かということ。前の日に明日の当番を確認するようにした」
- 「エサの与えかた、おやつのタイミングなど。エサを食べないのに、姑は米やおやつを与えてしまう。エサを食べないならとりあえず様子を見たいのに、犬がどんどんわがままになっている気がする」
- 「誤飲に対して無頓着すぎる。誤飲は怖いことを説明して、危険なものは届かない所においた」
- 「お散歩から帰宅後の足洗いの仕方や、体の拭き方について揉めました。何回も足洗いの仕方や拭き方をレクチャーして、なぜ必要なのかを伝えつづけました。今では完璧ではないけど、怪我をしてないか?体に異変がないか?のチェックもしてもらえてます」
- 「サークルで飼い始めたのですが、私や娘が留守の間に主人が勝手に家の中で遊ばせていた。股関節の脱臼もあるので、マットの敷いてある場所に限定で遊ばせることに納得させるのに苦労しました」
- 「甘やかすので、体重が増えた。あげないようにお願いするが聞いてもらえない」
- 「食事の内容で揉めて、病院の担当医も交えて話し合い、今は折衷案です」
- 「家族が全員仕事をしていたため、初代の愛犬から誰が担当するのか揉めました。今は3代目のワンコがいますが、最初に話し合いで決めてからはずっと守っています。【主人担当⇒散歩、遊び】【妻担当⇒トイレットシート交換、水やり、おやつ】【子供担当⇒餌代と体調管理、お風呂、トリミング、病気や怪我の治療代】」
愛犬のお世話をする人が家族の中で偏っている
- 「世話をしてくれない。諦めて自分でしている。かわいいから世話も出来るので」
- 「飼い始めはみんなお世話に積極的なのに、しばらくすると面倒なお世話は一人に偏ってきた。お世話の内容を書き出して表にし、正の字を書いて可視化し、誰かに偏らないようにした」
- 「犬を飼いたいと次男が言ったので、家族に迎えたのですが、朝晩の散歩は父親である私がやっています。愛犬を迎える前から覚悟していましたが、可愛いので自分が散歩しています」
愛犬の治療のことでもめることも
- 「血液検査で異常が出て、セカンドオピニオンに行くかどうかで家族と言い合いになった。何回か説得して少し時間をおいてから、知人の通う病院にセカンドオピニオンを聞きに行った」
話し合ってもなかなか改善されないことも
- 「トイレの掃除とお手入れをしない。やたらとおやつをあげるので揉めることがある。言っても改善されないままです」
- 「散歩や休日の朝の犬のお世話など。お互いが出来ることと出来ないこと、出来る時と出来ない時などを話し合った。が、時間が経つとうやむやになってしまい、また揉める。の繰り返しです」
- 「犬に対してのコマンドの統一。座れなのか、お座りなのかその他イロイロ。いまだに解決できずワンコに迷惑をかけています」
夫婦で意見が合わないのは「あるある」かも…?
- 「夫が一切散歩に行かないので、私が体調不良の時くらい行ってほしいと口論になった」
- 「しつけをするのにルールを決めたのに、旦那が全く決めた通りにやらないから」
- 「私が夜勤がある仕事で、夜勤の日は昼まで寝てたいから旦那に朝ごはんをお願いしたら無理だと言われた。それからは、自分が家にいる時はなるべく旦那に頼らないようにしている」
- 「夫が犬の散歩に行くと10分程で帰って来る。それは散歩と言わないと言うと『もう、しない』と言われ、それからは私が散歩をしています」
- 「家に迎え入れた際にドッグトレーナーさんにお願いしてトレーニングするか、しないか。お試しでお願いしたら1回で少し変化があった為、その後お願いしました。私がトレーニングしたい。主人が反対でした。わが家のワンコはトレーニングがスムーズだったため褒められる事が多く、トレーニング3カ月でそろそろ卒業です。凄い変化、成長しました」
【獣医師解説】愛犬のお世話に関する家族でのもめ事 対策はある?
話し合いをあきらめてしまうといったこともあるようですが、家族で犬を飼っているのだから、お互いが気持ちよく、楽しくお世話できたらいいですよね。
ここからは、愛犬のお世話で家族間で問題が起きたときの対処法などについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
よくある家族のもめ事は?
「ごはんやオヤツの考え方の不一致が多いです。実際に太っている犬が増えていますので、ダイエットのために食事やオヤツの制限や変更を動物病院で伝えることがあります。
愛犬が病気で食事の変更が必要となるときも、もめるケースが多いです。そのときに考えが異なる家族間で問題が起きているようです」
犬のお世話で家族がもめないようにするために大切なことは?
「話し合うことと同時に、聞きあうことが必要です。誰でも行動には理由があって、その背景にはその人の大事に思っていることが隠れています。
誰かに指摘されてばかりだと頑なになってしまったり、本音も話せなくなってしまうので、相手の話を聞くことも必要だと思います。
相手に話すときには、困っていること、自分や犬への影響、自分がどれほど困っていてつらいかなどの気持ちを話すと、相手は理解しやすいと思います。
最終的な答えは、どちらかの意見になることもあるかもしれませんし、中庸であることもあると思います」
オヤツのことでもめている場合の解決案
「愛犬にオヤツを与えるのをやめたいときに、オヤツをやめたい人は、『愛犬の健康を守りたいから助けてほしいし、協力してほしい』『愛犬が元気でなくなることがとてもつらい』といったことが心の中にあるかもしれません。
一方で、オヤツを与えるのをやめられない人は、『好きなものを食べさせたい』『オヤツが唯一のコミュニケーションで楽しみであり、自分の幸せでもある』ということを思っているのかもしれません」
「そうですね。相手が何を思って考えているかは察することはできないので、気持ちを整理して伝えること、相手のことも聞くことで、新しい視点が生まれると思います。
また、会話をすることで犬に求めすぎている気持ちが薄れて、自分の気持ちや行動に執着することも減ってくると思います」
「オヤツをやめるときには、急にやめられなくても次のような方法がとれると思います。
- 与える量をひとつ減らす
- 与える大きさを小さくする
- 健康的なものに変える
- オヤツ以外の好きな食べ物を探す
- 食べ物以外の好きなことを探す
- たまには与えていいと家族でルールを決める
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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