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犬たちの警戒心と記憶力【穴澤賢の犬のはなし】

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犬たちの警戒心と記憶力

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私たち人間と同じように、犬にもフレンドリーな個体と、警戒心の強い個体がいる。ただいくら警戒心の強いコでも、何度も会っているうちに少しずつ心を開いてくれることが多い。それはきっと記憶力に関係しているだろう。わが家の場合も……。

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大吉と福助は、誰にでもフレンドリーというわけではなく、初めての人は一応警戒する。特に屋外ではその傾向が強く、よほど犬に慣れている人でないと、初対面だと彼らをなでることも、体に触れることもできないだろう(慣れている人はしゃがんで目線を低くしてからゆっくり手を差し出す)。

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家でもやはり最初は警戒して、初めての人が訪ねて来ると「誰だ誰だ、お前誰だー!」とばかりに吠えまくる。だが、家は自分のテリトリーということもあってか、しばらくすると徐々に警戒心を解いていく。それが2度目、3度目ともなっていくと、今度は警戒とは真逆で歓迎するようになる。とくに犬に甘く、オヤツをくれたり、たくさん遊んでくれる人の場合、顔を見るなりしっぽふりふりの大歓迎になる。

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犬とは、そういうものだと思っていた。事実、大吉はまったくその通りの反応を示す。(自分に)優しい人が家に遊びに来ると、お尻ごとしっぽをふりまくり、狂喜乱舞する。富士丸もそうだった。だから、視覚なのか嗅覚なのかはわからないが、犬は会ったことのある人をきちんと「記憶」する能力があるのだと思っていた。

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ところが、福助は少し違うようだ。日頃から散歩などで会う人のことはもちろん覚えているが、何度も家に来たことがある人でも、数カ月も間隔があけば、忘れてしまうようなのだ。その証拠に久しぶりに会う人が訪ねてくると、まるで初対面のときのように「誰だお前、誰だお前!」という感じでワンワン吠える。そのうえ、ちょっと唸ったりもする(噛まないが)。

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相手が「どうした福ちゃん、久しぶりじゃない」などと言いながらなでようとしても逃げる(その横で大吉が大歓迎している)。その様子を見ていると、「すっかり忘れてる」としか思えないのだ。しかも面白いのが、さんざん吠えて警戒したくせに、しばらくすると「あれっ? もしかしてオレ、この人たち知ってるかも」という態度になり、さらに時間が経つと、自分から舐めたり、されるがまま状態になることだ。だから結局は思い出したということなのか。

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気のせいかと思ったが、何度もそういう光景を見た。これはいったいどういうことだろう。犬にも記憶力の高い個体と、記憶力の低い個体がいて、思い出すまでに時間がかかったりするのだろうか。しかも何度も会っている人をわずか数カ月で忘れてしまうものだろうか。福助はバカなのだろうか? そういう私も、何度か仕事で会ったことのある人の名前がどうしても出てこなくて、話しながら「えーと、誰さんだっけ?」と必死に思い出そうとすることはしょっちゅうあるけれど。

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