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山の家の冬「穴澤賢の犬のはなし」

山の家の冬

昨年手に入れた八ケ岳の山小屋。移住アドバイザーの友枝康二郎さんからはサマーハウスとして考えた方がいいと言われたが、それではもったいないと、寒冷地使用の石油ストーブを設置して、なんとか冬でも過ごせるようにした。
パワーのある石油ストーブのおかげで11月下旬くらいまでは快適に過ごせたが、12月に入り本格的な冬を迎える頃には、八ケ岳の冬の厳しさを思い知らされることになる。標高1500メートルだと、朝方は氷点下になるのだ。
さらに築40年のため、そこら中が隙間だらけなので、ストーブがいくら頑張ってもすぐに室内の気温が下がる。大袈裟ではなく、廊下に置いてあったペットボトルの水が夜の間にカチコチに凍ったりする。
これは何か対策を考えねばとホームセンターで隙間を埋めるスポンジを大量に買ってきて、ありとあらゆる隙間をふさいだり、窓には断熱効果のあるエアクッションを貼ったりと、行く度にせっせと自分たちでできることをして、見た目は悪いがどうにか寒さをしのげるまでになった。
雪道を走るため、10年落ちの中古の4WDも買った。その他、水道管の凍結を防ぐ水抜き作業や、不凍液など、寒冷地ならではの工夫も学んだ。2月になり、寒さはさらに厳しくなったが、月に1度か2度は山へと足を運んでいる。それはなぜか。喜ぶ大福の顔が見たいからだ。
が、彼らがドッグランで走り回るのは、晴れた日中の10分(1回)ほどで、少しすると「寒いから部屋に入れて」とばかりに階段をとんとんと登って行く。この前は、朝の散歩に行こうとしたら、出てすぐに「ちょっと、もう無理!」とばかりに、オシッコだけして早々に家に引き返していた。
どうやら「寒冷地仕様」ではない大福にとっては、八ケ岳の寒さは厳しいらしい。ちょっと遊んでは、部屋でごろごろ寝てばかりいる。まったく、何のために頑張ったんだか、軟弱な奴らめ。ま、それはそれでのんびりしていて楽しいのだが。
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