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「心に傷を負った犬、超ビビリな犬」犬たちの心のケアをして500頭以上を譲渡するシェルターの取り組みとは
今回は、都心に保護犬のシェルターを設立し、問題行動のある犬、疾患がある犬も大切にケアし、譲渡につなげるティアハイム コクアの取り組みについて紹介します。
原宿という多種多様な人々が集う街で、動物愛護の精神を広げる活動も
保護犬たちは、おもに関東の動物愛護センターや多頭飼育崩壊現場、悪徳ブリーダー、個人の飼育放棄などからレスキューされた犬たち。その多くは、劣悪な環境にいたことで健康面や精神面に問題を抱えています。コクアでは、こうした保護犬たちを時間をかけて丁寧にケアして、幸せな家庭へと譲渡する活動を15年間続けています。幸せにつなげた卒業犬たちは今までに500頭以上になります。
「こうした犬たちには基本的なしつけを行う以前に、いかに365日欠かさずに心を込めたお世話ができるかが重要。犬は本気の愛情かどうかはすぐにわかります。そしてどんなに時間がかかっても心を開いてくれる瞬間がくるんです」
ハワイから帰国後、シェルターの立ち上げを決意
「私は幼少のころから動物が大好きで、ハワイでも動物保護施設でボランティアを経験しました。ここでは、国や性別、年齢もさまざまな人たちが犬や猫などの動物たちを救う活動をしていました」
そして帰国後山田さんは、日本にもハワイのような動物愛護施設があれば……と思うように。
「帰国後、何年かたってボランティアを始めました。でも当時、ボランティアの方々の自宅預かりでの負担や、殺処分される犬猫の数を考えると個人では限界があると感じ、シェルターの必要性を感じたんです」
「最終的にこの地を選んだのは、私が表参道でハワイアンロミロミのサロン・スクールを経営していたから。仕事とシェルターの運営の両立は大変ですが、職場がシェルターから近ければ何かあったときに駆けつけられるし、毎日保護犬のお世話もできます」と山田さん。
写真/田尻光久
写真提供/ティアハイム コクア
取材・文/袴 もな
※保護犬の情報は2023年2月7日現在のものです。
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